宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:03)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 5 --- ---
4/ 4 --- ---
4/ 3 11:18 C1.2
10:00 C1.2

黒点  4/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:49 583 +2.7
-2 h 546 +9.3
-4 h 513 +5.5
-6 h 488 +2.9
-8 h 469 -7.5
-10 h 467 -3.1
-12 h 471 +1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -8 -16/ 7
-2 h -10 -18/ 8
-4 h -14 -16/ 13
-6 h -19 -16/ 21
-8 h -16 -1/ 8
-10 h -9 5/ 22
-12 h -13 -7/ 9

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
4/ 5 0.7 3x10^4
4/ 4 0.7 4x10^4
4/ 3 0.7 4x10^4
4/ 2 0.6 2x10^5
4/ 1 0.4 6x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 3/31 12:29 高速風は終わり、穏やかな太陽風になっています。黒点群は少しずつ小さくなっています。
2008/ 4/ 1 10:02 穏やかな太陽風で(380km/秒)、磁気圏も概ね静穏です。放射線帯は強まったままです。
2008/ 4/ 2 10:03 太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2008/ 4/ 3 10:12 太陽風は穏やかで、磁気圏活動はとても静かです。コロナホールがよく見えています。
2008/ 4/ 4 10:18 C1の小さなフレアが発生しました。太陽風は穏やかですが、これから高速風が始まるでしょう。
最新のニュース

2008/ 4/ 5 12:03 更新
高速太陽風が始まりました。速度は600km/秒を超えつつあり、オーロラ活動も始まっています。

担当 篠原

高速太陽風がやってきました。
昨日のニュースの後、太陽風の磁場強度はゆっくりと強まって、
4日20時(世界時4日11時)頃に10nTに達しました。

そのころから、速度もゆっくりと上昇を始め、
今朝、5日7時(世界時4日22時)頃に500km/秒を超え、高速風が始まりました。
現在は600km/秒に達しつつあります。

高速風到来のタイミングは、前周期とあまり変わらなかった様です。
この後も速度は上がり続け、明日には700km/秒くらいになるのではないでしょうか。


高速風がやって来て、磁気圏のオーロラ活動も強まっています。
AE指数では、500〜700nTくらいの中規模の活動が見られています。
ただ、太陽風磁場の南北成分(赤線)を見ると、
概ね北向き(プラス方向)に推移しており、速度と磁場強度が強まっている割には、
地球にはそれほど大きな影響を及ぼしていません。

この後も南北成分が北寄りで進んだ場合は、オーロラは現在程度の活動となるでしょう。
一方、どこかで南寄りに傾向が切り替わると、オーロラ活動は一段激しくなります。


SOHOの写真が更新されていないので、STEREO BehindのEUVI 195写真を掲載します。
コロナホールが太陽の南半球に大きく広がっています。
この衛星から見る太陽は、地球で見るよりも1日半ほど進んでいます。
その分差し引いて(コロナホールなどを東側にずらして)見る必要があるので、
注意して下さい。

今、まさに、地球に向かって高速の太陽風がどんどん吹き出しているところです。
高速風の中心部はこれからやってきます。
引き続き、太陽風、磁気圏の変化に注意して下さい。


放射線帯の高エネルギー電子は、高速風の到来によって大きく数を減らしています。
しかし、明日以降は、増加に転じる可能性がありますので、
今後の変化に注目して下さい。

太陽では、988黒点群が太陽の向こう側に回ってしまいました。
このため、太陽は無黒点になっています。
STEREOの写真では次の黒点が出てくる見込みもなく、しばらく寂しい太陽になりそうです。



STEREO衛星極紫外線望遠鏡EUVI195による太陽コロナ。5日9時(世界時5日0時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。