宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2008/ 3/30 10:30 更新 太陽風の速度はゆっくりと下がっています。放射線帯が強まった状態は続いています。 担当 篠原 太陽風の速度がじりじりと下がっています。 間もなく、500km/秒を割りそうな様子です。 27日周期の図を見ると、今回の高速風は、前回よりも山が低くなっただけで、 高速風の場所はほとんど変化がありませんでした。 このまま今日も速度が下がり続け、明日には普通の太陽風に戻りそうです。 太陽風の磁場も強度が3nTと弱まっています。 しかし、南北成分を見ると、-2〜-3nTの南向きがずっと続いています。 磁場強度が弱まっている中で、効率よく南を向いている感じです。 このため、オーロラ活動も継続して発生しています。 発生規模はAE指数で400nTくらいと小規模ですが、一日中続いています。 シベリア磁場データを見てください。 3日間で見ると、変化の振れが次第に小さくなっていることが分かります。 活動の規模が小さくなっているのは、 磁場が弱まっていることと、速度が下がっていることの両方が効いています。 明日以降、太陽風は一旦静穏に戻ります。 そして、4日ほど経つと、次の高速風がやって来ます。 その発生源のコロナホールが、STEREOの写真で見えています。 STEREO Behindは、位置の関係で、地球にとって1日ほど先の太陽を見ています。 この写真で、コロナホールの先頭がもうすぐ太陽の中心に達するところです。 すると、地球への影響は5-6日ほど先、4月4-5日くらいからになるのではないでしょうか この見込みは、27日周期の図ともだいたい一致します。 放射線帯の高エネルギー電子は、たいへん高いレベルを保っています。 昨日は100,000の線には達しませんでしたが、 たいへん強まっていることは変わっていません。 この状態は数日に渡って続きます。 衛星の運用ではしばらく注意が必要でしょう。 太陽のフレア活動は静穏です。 黒点群は次第に規模が小さくなっている様です。 STEREO衛星が撮影した、太陽コロナの写真。東側にコロナホールが広がっています。 (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|