宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:18)
昨日、C1.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 8 --- ---
1/ 7 23:19 C1.4
1/ 6 --- ---

黒点  1/ 8 (NOAA)
磁場 フレア
0980 4 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:07 592 -0.7
-2 h 613 +0.0
-4 h 624 -1.8
-6 h 677 +0.8
-8 h 703 +3.0
-10 h 673 +1.8
-12 h 700 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -18 -/ -
-2 h -19 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
1/ 8 0.5 2x10^4
1/ 7 0.4 9x10^3
1/ 6 0.6 3x10^2
1/ 5 0.7 1x10^3
1/ 4 0.6 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2008/ 1/ 3 09:10 C1.3の小規模フレアが起こりました。太陽風、磁気圏はとても穏やかです。
2008/ 1/ 4 10:06 太陽風は一段と低速になり、磁気圏も穏やかです。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2008/ 1/ 5 11:14 太陽に、新しい活動周期の磁場極性を持つ黒点群が出現しました。太陽風が少し乱れ始めています。
2008/ 1/ 6 11:45 コロナホールによる、高速の太陽風がやってきました(620km/秒)。オーロラも活動的です。
2008/ 1/ 7 12:55 かなり速度の高い太陽風が続いています(640km/秒)。オーロラも活動的です。
最新のニュース

2008/ 1/ 8 10:18 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。今後は下がる傾向です。放射線帯が強まっています。

担当 篠原

速度の高い太陽風が続いています。
昨日のニュースの後は更に高まり、650-700km/秒とかなり高い速度になりました。
この辺りが、今回の高速太陽風の最高速領域だった様です。
今朝になってやや速度は下がり、現在は600km/秒です。

今後は、次第に速度は下がって行く方向にあります。
SOHO EIT195では、コロナホールは太陽の西側にだいぶ移動しました。
この位置関係だと、高速風はまだ2日くらいは残りそうですが、どうなるでしょうか。

そして、この写真の南東(左下)には、次のコロナホールが姿を見せています。
こちらは、前周期、12月17日以降の高速風をもたらしました。
今回は、1月13日ころの到来が予想されます。
こちらは、もう少し姿がよく見えて来たところで検討しましょう。


とても速度の高い太陽風が続いていますが、磁気圏活動はやや弱まっています。
AE指数では、500nT規模の変動が前半に見えていますが、後半は静かになっています。
前半の変化も、昨日のグラフと比べると、やや控えめの様です。
この傾向は、シベリア磁場データを見てもはっきりしていて、
前半2日分の変化と比べて、昨日の変化は幅がずいぶん小さくなっています。

これは、太陽風の磁場の南向きの変化が、より小幅になっているためだと思います。
磁場強度が弱まって来ましたから、今後はオーロラ活動も小ぶりに限られるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子が大きく上昇しています。
10,000の警戒レベルを超えました。
これは、更に上昇すると思われます。
衛星の運用などでは注意が必要な状態になっています。

太陽では、C1クラスの小さな小規模フレアが起こりました。
太陽中心付近の、980黒点群です。
(掲載の写真では黒点の姿は見えず、番号も書かれていませんが)
X線のグラフで、その前に見えるB1の小さな変化は、981黒点群で起こっています。

しかし、太陽のフレア活動が活発化するということはないでしょう。




SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。