宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2008/ 1/ 9 10:05 更新 600km/秒の高速太陽風は、依然続いています。オーロラも活動的です。 担当 篠原 高速の太陽風は、もうひとがんばりしていて、現在も600km/秒を保っています。 なかなか元気な高速風領域です。 AE指数は500-600nTくらいの中規模活動が頻繁に発生しています。 北極域ではきれいなオーロラが何度も見られたことでしょう。 今日の1枚めに、ACEの7日間の図を掲載します。 普段掲載している1日図の、7日版です。 このくらいの期間で見ると、 高速太陽風の全体像(まだ終わっていませんが)が、よく分かります。 今回の高速風の特徴は、速度が600km/秒台に上昇した後、 4日間にわたって安定して高い速度レベルを保っていたことでしょう。 磁場強度(白線)、密度(橙色線)のグラフを見ると、 速度が上昇するところで、先にこれらが強まり、 速度が上がりきると、先に下がって行くという、 コロナホール起源の高速風の典型的な変化パターンが現れています。 磁場の南北成分(赤線)は、0nTの線をはさんで、 南北(マイナスープラス)に頻繁に変動しています。 太陽風磁場が南向きによく振れていたので、 この4日間は、オーロラ活動も活発に見られていました。 シベリアの磁場データを見ると、3日間のオーロラ活動が分かります。 まん中の日の振幅が落ちていますが、全体的に活発な活動が続いていました。 まん中の日も、AE指数で見ると比較的活動的な日でした。 ただ、シベリアがオーロラ観測に適した時間帯だけ、活動度が落ちていたのです。 このように、世界的な観測網で作成するAE指数と違い、 シベリア磁場データには、地方時の依存性があるので多少注意が必要です。 4日間に渡って、600km/秒台が続いた高速風ですが、 この後は、終盤に向かって行きます。 SOHO EIT195では、コロナホールは西の端に次第に近づいています。 手前の明るい領域の影になって、見にくくなりました。 今日のうちにでも、速度は下がり始めるかもしれません。 一方、東のコロナホールは、次第に太陽の中心に近づいています。 こちらは、1月13日くらいから影響を及ぼしそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、10,000のレベルを保ち、警戒状態が続いています。 これは、次の高速風まで続くと思います。 太陽では、980黒点群が中心付近にあるそうなのですが、 SOHOの写真では、見つけられないようです。 太陽の活動は穏やかです。 ACE衛星による、7日間の太陽風の変化。5日より4日間にわたって600km/秒の高速太陽風が続いている。 (c) NOAA/SWPC SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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