宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 3/27 10:24 更新 太陽風の速度は450km/秒で、高速風にはなりませんでした。 担当 篠原 高速太陽風の領域が消えてしまったのかもしれません。 昨日以降、太陽風の速度は400km/秒台で推移していて、大きな速度上昇には至っていません。 ACE衛星の観測によると、 太陽風の速度は、26日16時(世界時26日7時)に一旦500km/秒に達したのですが、 そこで頭打ちとなり、以後は460km/秒前後に戻っています。 多少高速ではありますが、27日前に見られていた高速風とはまったく違う速度です。 27日周期の図をご覧下さい。 前周期は2月27日より、650km/秒に達する規模の高速風がやって来ていました。 しかし、今周期の太陽風速度は、500km/秒以下のレベルで推移しています。 太陽風の磁場強度は6nTで、いくらか強めではありますが、 今後に速度上昇が始まりそうな磁場の強さではありません。 今日いっぱい様子を見る必要はありますが、 高速風領域が消えてしまっている可能性もあります。 掲載しているACEの図の、中心付近に-5nTの南向きが3時間ほど続いている部分があります。 この影響で、AE指数で1300nTに達する、規模の大きなオーロラ活動が発生しています。 ただ、大きな変動はこの一発だけで、他は小規模な変化がいくつか見えている程度です。 速度は大きくは上がっておらず、磁場強度もたいして強まっていないため、と考える事もできます。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、東側(左側)に濃いコロナホールが見えています。 この位置だと、もう3日ほどで太陽の中心線に達し、 その3日後くらいに地球に高速風がやってくると思われます。 27日周期の図では、3月6日にやってきた高速風の回帰です。 下の図と見比べると、4月2日になり、ちょうど6日後です。 こちらは空振りにはならないと思いますが、どうでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は少ない状態のままです。 太陽では、948黒点群が新しく出現しています。 写真では、右側半分のところに小さな点として見えています。 規模は小さいです。 フレア活動は穏やかなままでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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