宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 3/26 10:30 更新 太陽風は通常の速度レベルです。高速風はこれからやってくることになりそうです。 担当 篠原 太陽風は速度がそれほど上がらず、高速風にはなっていません。 27日周期の図を見ると、結果的に前周期と同じ様な変化になっています。 昨日のニュースの後、太陽風の速度は一旦上昇を始めました。 380km/秒から460km/秒へと上がったのですが、そこで止まってしまい、 半日ほどこの速度を保った後、420km/秒へ下がってしまいました。 高速風が到来すると予感させた磁場強度の強まりも、 この小幅の速度上昇とともに強度が下がり、 5nT前後の通常レベルに落ち着いています。 27日周期の図を見ると、この小幅の速度上昇は、前周期の2月26日にも発生しています。 タイミングとして、ほぼそのまま回帰したと言って良いでしょう。 そう考えると、本格的な高速風の回帰はこれからということになります。 今日、これから再び磁場強度が強まり、 明日にかけて速度の上昇が始まるでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真に見えるコロナホールは、既に西半分を過ぎていて、 普段予測の目安としている位置を行き過ぎているくらいです。 このコロナホールの位置関係から、 高速風はもう少し早く来るのではないかと予想したのですが、 難しいところです。 速度がやや高まったことと、-5nTの南向き磁場がやってきたことが重なって、 1000nTクラスの活発なオーロラ活動が記録されています。 現在は速度、磁場強度ともに下がったため、落ち着いていますが、 この後の高速風で、再びにぎやかなオーロラが始まると予想されます。 放射線帯の高エネルギー電子は、低レベルのままで推移しています。 太陽は、947黒点群がほとんど消えてしまったか、 西端に没してしまった様で、無黒点に見えます。 活動的な領域が見られず、フレア活動はたいへん穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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