宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 3/16 10:02 更新 高速の太陽風が続いています(600km/秒)。高速風領域が、前周期よりも広がっている様です。 担当 篠原 太陽風は、現在も高速状態が続いています。 速度としては、16日0時(世界時15日15時)頃に600km/秒まで下がりましたが、 その後は、現在までこの速度を保っていて、依然かなりの高速状態です。 太陽風の磁場強度は、ACEの図の真ん中付近で3nTレベルまで弱まったのですが、 その後、逆に5nTまで強まっています。 高速風帯の中で、小さな山がやって来ている様にも感じます。 AE指数によると、昨日以降、オーロラの変化は次第に小規模になっています。 500nTクラスの変化が2度ほど見られていますが、全体的にはおとなしくなっています。 太陽風の速度は600km/秒とかなり高いのですが、 磁場強度が弱まってきた事と、あまり南を向かなくなっていることが原因です。 しかし、ACEの図の最新(右端)を見ると、 若干の磁場の強まりとともに、磁場の南北成分が細かく振動する変化が現れています。 -2〜-4nTくらいの南向きが頻繁に見られるようになっていますので、 これからしばらくオーロラ活動が強まりそうです(ライブカメラに注目です)。 27日周期の図を見ると、高速風帯は規模が拡大しているようです。 前周期ではそろそろ500km/秒を割る頃ですが、今周期は600km/秒を保っています。 今回の高速風はどこまで続くでしょうか。 SOHO EIT284を見ると、コロナホールは太陽の西へ向かって去りつつあります。 従って、これから速度が低下へ向かう事は間違いありません。 速度が下がった後は、1週間程度穏やかな日が続きます。 放射線帯の高エネルギー電子の増加は止まっています。 ただ、まだ高速状態が続いていますので、もうしばらく注目する必要はあるでしょう。 太陽は黒点のない穏やかな状態が続いています。 X線のグラフもたいへん低いレベルに留まっています。 SOHO EIT284の写真で、活動的な明るい領域がほとんど見られないためです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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