宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 3/13 10:19 更新 コロナホールによる高速の太陽風がやって来ました。オーロラ活動はそれほど強まっていません。 担当 篠原 高速の太陽風がやって来ました。 昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりとですが、着実に速度を上げ続け、 現在、650km/秒まで上昇しています。 かなり高い速度です。 この高速風の影響で、オーロラ活動も発生していますが、 それほど活発ではありません。 AE指数では、800nT規模の変化がひとつと、他は300nTくらいの小さな変化だけです。 これは、太陽風の磁場が強度10nTと強まってはいたものの、 概ね北寄りに推移していたためだと思われます。 この磁場が南を向かないと、オーロラのスイッチが入らないのです。 昨夜のオーロラ活動の一瞬を、アラスカのライブカメラの映像から紹介します。 今日は動画ではなく、大画面の静止画をご覧下さい。 カーテン状のオーロラが美しく全天に広がっています。 高度による色の違いも多少見る事ができます。 この写真は、世界時でいうと、12日10時に撮影されたものです。 AE指数では、まだほとんど変化の見られない時間帯です。 比較的穏やかなオーロラの姿をとらえた写真の様です。 人の目よりも高感度な、カメラだから撮影できたオーロラかもしれません。 27日周期の図を見ると、上昇のペースとしては、前周期とよく似ています。 磁場強度がまだ下がっていないことから、700km/秒くらいまで更に上昇する可能性があります。 今後は、太陽風磁場の南北成分に注目してください。 これまでは北寄りでしたが、今後南寄りに切り替わる様だと、一気にオーロラが活発化します。 一方、太陽風の速度が最高速に達する頃、磁場強度は弱まり始めます。 こうなると、発生するオーロラの規模は次第に小さくなっていきます。 STEREOの太陽写真を見ると、コロナホールは、最後尾がやっと太陽の中心を通過したくらいです。 すると、これから4日くらいは高速風が続くのではないでしょうか。 前周期よりも、高速風の規模は大きくなるのではないかと予想しています。 放射線帯の高エネルギー電子は、大きく減少しています。 今後、高速風の影響で増加に向かうと思われます。 明日、明後日と変化に注目してください。 太陽のフレア活動は穏やかです。 946黒点群はほとんど見えませんし、間もなく西に没します。 その他に黒点群は見られません。 アラスカライブカメラによるオーロラ写真。12日19時(現地時間12日1時、世界時12日10時) (c) NICT/SALMON STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。13日9時(世界時13日0時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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