宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 1/ 9 11:53 更新 太陽風はかなり低速になっています(320km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。 担当 篠原 太陽風は更に速度が下がって、8日21時(世界時8日12時)頃から320km/秒になっています。 かなり低速の状態です。 太陽風磁場は強度が3nTと、やや弱い状態で安定しています。 ACEの図の真ん中あたりを見ると、 南北成分が10時間程度、安定して南を向いていたようです。 磁場強度が弱まっているので、南向きの振幅も小さく、-2nT程度です。 ACEの図を見ていると、縦軸が変化の幅に合わせて切り替わるため、一見、大きな変化にも見えますが、 27日周期の図でこの辺りの磁場の変化を見てください(1月8日の青線・赤線)。 実際にはとても小さな変化だということが分かります。 それでも、これだけ安定して南を向いていたためでしょう。 この影響がAE指数に現れています。 AE指数の図の真ん中付近に、300〜500nTくらいの小規模の変化が記録されています。 速度がかなり遅く、南向きの振幅も小さかったことを考えると、 なかなかがんばった活動と言えるかもしれません。 太陽風はこのまま穏やかな状態が続くでしょう。 極域のオーロラ活動も、基本的には低調で推移すると思います。 ただ、今日の図のように、太陽風磁場が南寄りになれば、 小規模の活動はいつでも発生します。 27日周期で予想すると、 今週いっぱいは穏やかな状態が続くと思われます。 太陽のフレア活動も穏やかなままです。 新しく937黒点群が発生しました。 太陽のほぼ中心、やや左よりのとても小さな黒点群です。 また、933黒点群の形が少し変化しています。 数字と重なって見にくいですが、 今までの目玉焼きひとつの単純な形から、周囲へやや広がっています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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