宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/14 23:46 更新 [速報] 高速太陽風がやってきました。速度は900km/秒を超えている様です。今後の磁気圏擾乱に注意してください。 2006/12/15 03:00 追加 [追加情報] 900km/秒の高速太陽風が続いています。極域では、オーロラ活動が非常に活発です。 担当 篠原 14日23時(世界時14日14時)、ACE衛星に高速太陽風が到来しました。 速度は900km/秒とたいへん高速です。 磁場強度も20nT近くまで強まっています。 ACEで観測されてまだ50分ほどしか経っておらず、 地球へは先ほど届いただろうというタイミングです。 1枚目の図は、ACEの2時間幅のプロットです。 まだ、擾乱の最初の部分で、太陽風が安定しておらず、 この後どうなるのか、まだはっきり分かりません。 特に、磁場強度や南北成分は、強まったり、0付近に落ちたりと変化が激しいです。 ひとまず速報として、衝撃波の到来をお知らせします。 これからのACEの変化に注目して下さい。 速度がかなり高いので、太陽風の磁場がしっかりと南向きになると、 かなり大きな乱れにもなるでしょう。 ただ、磁場強度が20nTを超えるほどには強まっていないので、 猛烈な乱れにはならないように思います。 2006/12/15 03:00 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 900km/秒のたいへん高速な太陽風が続いています。 太陽風磁場は、強度は15nTあたりで、 南北成分は頻繁に振動を続けています。 -10nTと大きく南を向いたかと思うと、20分ほどで0nT付近に戻り、 やがてまた南を向く、という具合です。 下に6時間幅のACEの図を掲載しています。 拡大されているので、磁場の変化がよく分かります。 速度がたいへん高く、磁場が頻繁に南を向いているため、 極域のオーロラ活動は非常に活発になっています。 AE指数では、高速風の到来以降、2000nTに達する大きな変動が観測されています。 一方、安定した南向きにはなっていないため、 今のところ、沖縄の磁場データには大きな変化は見られません。 高速風が磁気圏にぶつかった時の、突発的な増加だけで、 赤道の環電流の発達による磁気嵐はほとんど発生していない様です。 現在の太陽風磁場の状態では、低緯度オーロラを起こす様な、 猛烈な磁気圏の乱れは起こらないと思われます。 ただし、今後の太陽風磁場の変化には注意を続ける必要があります。 やがて、安定して北もしくは南を向く様になる可能性もあります。 その時に強く南を向くと、磁気圏の活動が一層強められるでしょう。 速度が600km/秒を切って、通常の高速風レベルに戻るまでは、注目する必要があります。 ACEによる太陽風のデータ。これは2時間幅の図です。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 2006/12/15 03:00 追加 ACEによる太陽風のデータ。これは6時間幅の図です。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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