宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/11 12:04 更新 高速太陽風が続いています(600km/秒)。オーロラも活動的です。930黒点群が活動的になるかもしれません。 2006/12/11 18:12 追加 17時(世界時8時)に、C5.7の小規模フレアが発生しました。930黒点群の活動度が上がっている可能性があります。 担当 篠原 SOHO衛星のLACO C3カメラの画像が整って来たので、動画を2枚掲載します。 ひとつめは、7日3時半(世界時6日18時半)のX6.5大規模フレアの直後に見えていた、 CME(太陽ガスの放出現象)の様子です。 最初の写真で既にガスが噴き出しているため、飛び出す様子は分かりませんが、 太陽を取り囲むようにガスが噴き出しているのが分かります。 この様子では、地球方向にもガスが向かっていますので、 現在の高速太陽風は、このCMEと関係していると考えてもよいのかもしれません。 ふたつめは、6日から10日にかけて(世界時)の 約4日間のSnowstorm(吹雪)の様子です。 太陽放射線が増加すると、SOHO衛星のカメラにノイズを作ります。 その増加と、減少の様子です。 今回は、太陽の東端(左端)付近でフレアが発生したため、 太陽放射線が地球へたどり着くには時間がかかりました。 そのため、放射線のノイズも比較的ゆっくりと増加しています。 930黒点群の磁気的な複雑さが増しているそうです。 これは、930黒点群が再びエネルギーを蓄えたということを示していて、 これから活動度が上がって来る可能性があります。 NOAA/SECの予報では、Mクラスの中規模フレアが起きるかもしれないとのことです。 今のところ、大規模フレアまでの活動になならないようです。 GOESのX線グラフでも、小さな変化が見えています。 今朝、11日10時(世界時11日1時)にC1の小さな小規模フレアを起こしています。 この様な、黒点群のフレア活動の程度は、 GOESのX線動画で見るととても分かりやすいのですが、 動画が停止しているため、詳しい様子が分かりません。 SOHO衛星も観測が休止期間のため(そろそろ終わると思います)、 こちらでも様子が見られず、分析が難しい状況です。 太陽放射線は順調に低下しています。 現在は、70PFUを切るほどになりました。 しかし、依然、警戒レベルの10PFUを超えた状態です。 もうしばらく注意が必要と思われます。 太陽風は、昨日より、600km/秒台が1日続きました。 現在は、やや下がって、600km/秒を切りつつあります。 時期的に考えて、CME(太陽ガスの放出現象)の影響ではないかと思います。 この後は、次第に低下して、通常の速度レベルへと戻って行くでしょう。 磁場強度は5nTと普通の強さです。 南北成分は、+5nTから-5nTにかけて小刻みに振動しています。 速度が高いこともあり、活発なオーロラ活動が続いている様です。 AE指数のデータが停止していますので、シベリアのデータを掲載します。 800nT規模の変動が記録されています。 極域ではにぎやかなオーロラを楽しむことができたのではないでしょうか。 放射線帯高エネルギー電子は、ほとんど変化がありません。 穏やかな状態です。 2006/12/11 18:12 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 11日17時(世界時11日8時)に、C5.7の小規模フレアが発生しました。 発生箇所は930黒点群だと思われます。 これに先立って、11日14時(世界時11日5時)にもC2.8の小規模フレアが起こっています。 X線のグラフを見ると、全体のレベルが上昇しています。 930黒点群の活動度が上がって来ているように思われます。 今後、中規模フレアや、場合によっては大規模フレアの発生があるかもしれません。 しばらく、フレア活動に注目する必要があるでしょう。 930黒点群は太陽のほぼ中心にあります。 フレアに伴ってCME(太陽ガスの放出現象)が発生すると、 今回は地球へ大きな影響を及ぼすことになるでしょう。 7日3時半(世界時6日18時半)のX6.5大規模フレアに続いて観測されたCME(太陽ガスの放出現象)。SOHO LASCO C3による。 (c) ESA & NASA 6日から10日(世界時)にかけて増加した太陽放射線が作った、LASCO C3カメラのノイズ。次第に激しくなり、やがて減少して行く。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC 2006/12/11 18:12 追加 GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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