宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/10/ 8 12:09 更新 太陽風速度が上昇しました。磁気圏がやや荒れています。 担当 北村 昨日しばらく静穏と予想しましたが、その後に高速太陽風の到来が確認されました。 最大550km/秒まで上昇し、現在は500km/秒程度で推移しています。 SIHOEIT284の画像を見る限りでは、対応するコロナホールは確認できませんが、 おそらく識別が出来ないような小さなコロナホールがあったのかもしれません。 27日周期の太陽風のグラフでは、前周期に対応する高速風らしき兆候がみられましたが、 前周期では、速度は400km/秒程度にしか上がっていないので、今周期で噴出す太陽風の 速度が上がったものと思われます。 沖縄磁場擾乱を見ますと、約50nT程度の磁場の減少が見られます。時期嵐というほどでは ありませんが磁気圏がやや荒れた状態になっています。 AE指数は22時以降600nT程度で推移しており、オーロラ活動がやや活発になっています。 この、擾乱の影響で静止軌道の高エネルギー電子は減少しており、警戒レベルは完全に脱しています。 GOESX線のグラフを見ますと、活動領域は依然静穏状態でフレア等は発生していません。 太陽風速度はこれ以上増速する要因はありませんが、太陽風磁場が大きく南を向くと 磁気圏の擾乱が発達する恐れもありますので注意が必要です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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