宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/10/ 1 13:20 更新 太陽風に乱れが始まっています。しかし、速度はまだ通常のレベルです。この後の変化に注目してください。 担当 篠原 太陽風に乱れが始まりました。 30日12時(世界時30日3時)ころから太陽風の磁場が10nTに強まりました。 30日17時(世界時30日8時)からはもう一段強まって、20nT近くにまでかなり強まりました。 その後、ゆっくりと磁場強度は下がって、現在は10nTです(依然強まった状態です)。 磁場の変化と歩調を合わせるように、太陽風の速度も変化しました。 ただ、その幅は小さく、300km/秒だった速度が400〜440km/秒に上がった程度です。 これは普段の速度と言えるレベルで、高速風にはなっていません。 27日周期の図を見ると、前周期も、高速風の始まりは2段階みたいになっていて、 高速風の構造が単純ではありませんでした。 今回も、この後から本格的に速度が上がる様な変化が始まるのかもしれません。 今日一日、太陽風の様子に注目する必要があるでしょう。 ACEの図の後半から、太陽風磁場が南寄りになっています。 磁場強度が上がっているため、-5nTから、強い時は-10nT近くまで南向きになっています。 速度がそれほど高まっていませんので、大きな変動にはなりにくいですが、 それなりに活発な磁気圏活動が発生しているのではないでしょうか。 掲載しているAE指数のグラフでは、後半のデータが欠けていて、極域の状況はまだ分かりません。 沖縄の磁場データを見ると、磁場強度が前日と比較して-80nTくらい下がっています。 沖縄だけでは正確な判断はできませんが、弱い磁気嵐にはなっている様です。 この後も、磁場強度が強いまま南を向いたり、速度が上昇を始めたりすると、 オーロラ活動が活発になりやすくなります。 明後日くらいまで、活動的な状態が続く可能性があります。 太陽では黒点がぽつぽつと見えています。 915黒点群に番号が書かれています。 ここが、Cにやや届かないBクラスの小さなフレアを起こしています。 今のところ、黒点群たちの規模はどれも小さく、 太陽のフレア活動は穏やかな状態が続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、太陽風の乱れの影響で、 一気に数を減らしています。 しかし、これから高速風が始まると、その後再び増加を始めるでしょう。 太陽風の変化も併せて注視してください。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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