宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 9/ 3 13:22 太陽風の速度がやや上がっています。コロナホールの影響はこれからでしょう。
2006/ 9/ 4 10:31 太陽風に変化が始まっています。これから高速風領域に突入しそうです。
2006/ 9/ 5 11:21 地球は高速の太陽風領域に入っています(600km/秒)。活発なオーロラ活動も見られています。
2006/ 9/ 6 10:51 太陽風の速度は下がりつつあります(500km/秒)。弱いですが南向き磁場の影響で、活発なオーロラ活動が見られています。
2006/ 9/ 7 11:58 太陽風の速度は下がりつつあります(440km/秒)。放射線帯高エネルギー電子が高いレベルにあります。
最新のニュース

2006/ 9/ 8 09:14 更新
太陽風の速度は下がって来ました(400km/秒)。太陽面には小さいながらも3つの黒点群が見えています。

担当 篠原

太陽面が、907, 908, 909と3つの黒点群でにぎわっています。
GOESのX線写真でも、どれも明るく写っています。
このうち、909黒点群で、B4くらいの小さなフレアが発生しました。
7日17時(世界時7日8時)頃です。
3つの黒点群は、規模も活動度もそれほどではありません。
基本的に太陽の活動は穏やかに推移するでしょう。

太陽風の速度は440km/秒から400km/秒へ下がって来ました。
磁場強度は5nT。
今日のACEの図の前半で、弱いながらも南向きの傾向が続いています。
そのため、500nT前後の中規模のオーロラ活動が2回ほど発生しています。
ACEの磁場南北成分のグラフを見ていると、最後の部分では0nTか、やや北寄りに変わっています。
南向き傾向の領域は終わったのかもしれません。
このまま北寄りに切り替わると、オーロラ活動はとても穏やかになってしまうでしょう。
もっとも、速度自体が低速状態に向かっていると思われますので、
オーロラを起こす可能性そのものが下がって来ています。

放射線帯の高エネルギー電子は、高い状態を保っています。
減少はゆっくりすすみます。
これから3日くらいは警戒ラインを保ちそうに見えます。
衛星の運用では注意が必要な状態が続きます。



GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。8日9時(世界時8日0時)。元の写真はやや左に傾いています。
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。