宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 9/ 7 11:58 更新 太陽風の速度は下がりつつあります(440km/秒)。放射線帯高エネルギー電子が高いレベルにあります。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日の480km/秒からゆっくりと少しだけ下がり、 440km/秒と通常の速度に戻りつつあります。 高速風帯から抜けつつあると言えそうです。 27日周期の図で、前周期と今周期とを見比べると、 高速風領域がやせ細ってしまった様子が見られます。 前周期は、速度が下がった後も完全には下がらず、 450km/秒くらいが更に3日ほど続いていました(8月10-12日)。 今日から3日ほどが、その期間に相当しています。 現在のやや速めの速度が続くでしょうか、 あるいは、下がってしまって低速風になるのでしょうか。 太陽風の磁場は、強度が4nTと普通の強さです。 南北成分を見ると、強くはありませんが、 -2〜-3nTくらいの南向きが連続的に見られています。 このおかげで、それほど大きくはありませんが、オーロラ活動が続いています。 AE指数を見ると、図の真ん中あたりで500nT前後の活動が数時間見られ、 その前後でも、300nTくらいの弱い活動が度々起こっています。 アラスカのライブカメラでは、ほとんど曇っていましたが、 雲の間からオーロラの光が見える瞬間もありました。 今後も、速度が高めを保っていれば、小規模のオーロラが続く可能性があります。 昨日より、放射線帯の高エネルギー電子が増加した状態が続いています。 今日のグラフでは、数値に変化は無く、増加は止まっている様です。 これから数日かけて、ゆっくり減少して行きます。 しばらくの間、注意するべき状態が続きます。 太陽の黒点写真が更新され、907、908の黒点群の姿を見ることができました。 どちらも規模の小さな黒点群です。 X線のグラフ、動画を見ても、ほとんど活動をしておらず、 太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。7日11時半(世界時7日2時半)。元の写真はやや左に傾いています。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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