宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/ 4 09:48 更新 太陽風の速度が下がり始め、500km/秒を切っています。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 地球は太陽風の高速領域から抜け出しつつあります。 昨日より550km/秒で推移していた太陽風の速度は、 4日0時(世界時3日15時)頃から下がり始め、現在は500km/秒を切るくらいに下がっています。 依然やや高速のレベルではありますが、これから更に下がって、 高速風は終わりを迎えるでしょう。 今回の高速風の変化を前回の変化と比較すると(27日周期の図)、 最高速がやや下がりはしたものの(650km/秒→600km/秒)、 継続期間は4日程度となり、あまり変わりませんでした。 この高速風は、また今月の終わりに地球方向に帰ってくるはずです。 そのとき、どのような姿になっているのか、楽しみに待ちたいと思います。 さて、高速風の後半を迎えて、太陽風磁場の強度は下がり始めています。 3nTから、やや切るくらいに弱まっています。 南北成分は細かく振動していますが、振幅が小さくなっているため、 南を向いてもあまり影響がありません。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフには小さな変動がいくつか見える程度です。 この後、速度が下がって行きますので、磁気圏は静穏な状態が続くでしょう。 SOHO EIT284の写真には、太陽の中心からやや南寄りに淡いコロナホールが見えています。 これまでを振り返ると、太陽のこの領域は、 コロナホールが小規模で淡く、回帰してくるたびに形が変化している印象があります。 それでいて、過去4周期ほどは600km/秒近い高速風が安定して繰り返されていた という領域です(前回は500km/秒止まりでしたが)。 昨日も書きましたが、今回はコロナホールが西側に移動して見えていて、 今日の写真ではもう2日程度で地球に影響が及びそうな様子です。 コロナホールの濃さから考えると、あまり大きな速度にはならないと思われますが、 さて、どうなるでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、増加していますが、 増え方は小さくなっていて、今回は警戒ラインには達しない様です。 1桁下の、10の3乗程度で終わりそうです。 太陽では、901, 902黒点群が没して、無黒点状態になりそうです。 X線のグラフもレベルがかなり落ちています。 穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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