宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 8/ 3 10:47 更新 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。オーロラ活動もやや活発です。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 昨日より、太陽風の速度は550km/秒前後でほぼ安定しています。 太陽風磁場の強度(ACEの図の白線)は5nT。 南北成分(赤線)が南北に振動をするようになっています。 この影響で、太陽風の磁場が南を向いた(赤線がマイナスになった)ときに磁気圏にエネルギーが流入し、 オーロラ活動を頻繁に起こしています。 AE指数を見ると、300nTから700nTくらいの小・中規模の変動が連続的に観測されています。 今回の高速風太陽風は後半を迎えていると思われます。 27日周期の図を見ると、前周期も今日いっぱいくらいで高速風は終わりを迎えています。 今回も同様に、これから時間とともに太陽風の速度は下がって行くでしょう。 オーロラの活動も、それとともに穏やかになって行きます。 SOHO EIT284の写真には、次のコロナホールが見えて来ました。 太陽の中心から南に寄った(下に寄った)ところにあります。 これを27日前の写真(7月6日)と比較すると、コロナホールの位置が微妙に変わっているのが分かります。 やや西側(右側)に進んでいるようです。 太陽風の吹き方も変わって来るかもしれません。 さて、高速風の後につきものの、放射線帯高エネルギー電子の密度が増加しつつあります。 今のところ10の3乗近くまで増加し、明日にかけてもう一段増加するのではないかと思います。 警戒ライン(10の4乗の線)まで上がるかどうかは微妙ですが、今後の変化に注目してください。 太陽のフレア活動は静穏です。 掲載の写真では、902黒点群は見えなくなり、 その一方、太陽の西側半分付近に小さな黒点がひとつ見えている様です。 いずれにせよ、太陽の活動は穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|