宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 7/31 13:15 更新 太陽風は通常の速度です(400km/秒)。太陽風の磁場強度が強まっており、これから高速風が始まりそうです。 担当 篠原 コロナホールによる、高速太陽風が間もなくやってくる様です。 ACE衛星の観測によると、太陽風の磁場強度が31日7時(世界時30日22時)頃から増加を始め、 通常レベルの5nTから10nTへ強まっています。 この様な変化は、コロナホールによる回帰性の高速風の始まりでよく見られます。 SOHO EIT284の写真が更新されていないので、GOESのX線写真を強調処理して、 コロナホールの位置を見ます。 すると、太陽の西側(右側)半分くらいのところに達しており、そろそろ高速風が始まってもよい頃です。 27日周期の図を見ると、前周期は半日ほどかけて650km/秒程度まで速度が上昇し、 高速風は3日ほど続きました。 今回も、同程度の高速風帯が見られるのではないでしょうか。 太陽風の磁場強度が強まっているため、南北成分が大きく南を向き、磁気圏活動を強める可能性が出ています。 ACEの図の最新の部分でも、-5nTの大きめの南向きになっています。 南寄りの傾向が続くと、今後の速度上昇に伴って、磁気圏活動が一気に活発化する可能性があります。 オーロラ活動が活発になり、磁気嵐が発生したりします。 これから明日、明後日にかけて注意が必要でしょう。 昨日より現在までは、太陽風は通常レベルの速度(400km/秒)でした。 磁場の南北成分はほとんど0nTで、磁気圏は概ね静穏でした。 太陽のフレア活動も静穏です。 黒点群は901黒点群と、その左下に新しく902黒点群ができています。 どちらも小さく、フレア活動はほとんど見られません。 引き続き穏やかな状態が続くでしょう。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。31日13時 (世界時30日04時)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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