宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 6/30 10:43 太陽風の速度は最高速を過ぎて、次第に低下しています(520km/秒)。磁気圏では小規模の活動が起こっている程度です。
2006/ 7/ 1 11:10 地球は高速風帯を抜けつつあります(450km/秒)。次のコロナホールが、EIT284で見えています。
2006/ 7/ 2 13:49 太陽風の速度は低下を続け、400km/秒に戻っています。磁気圏は穏やかです。
2006/ 7/ 3 10:05 太陽風は低速です(340km/秒)。今後、コロナホールによる速度の上昇が始まるでしょう。
2006/ 7/ 4 10:12 太陽風の速度は遅く(300km/秒)、磁気圏は静穏です。これから高速風が始まります。
最新のニュース

2006/ 7/ 5 12:15 更新
コロナホールによる高速風が始まりました(600km/秒)。オーロラの活動も活発化しています。

担当 篠原

高速太陽風が始まりました。
昨日のニュース以降、太陽風磁場が強まり始めました。
磁場強度は、5nTから5日0時(世界時4日15時)頃に10nTを越え、
5日5時(世界時4日20時)には20nTまで強まりました。
現在はやや下がって10nTに戻っています。

磁場の変化に続くように、太陽風の速度もゆっくりと上昇を始めました。
昨日のニュースの頃は300km/秒でしたが、
ほぼ1日経った5日10時(世界時5日1時)に、600km/秒へ達しました。

速度が600km/秒に達した頃に、磁場強度は20nTから10nTへ下がる変化をしています。
このことから、この高速風領域の最高速に達しつつあると考えられます。

27日周期の図を見ると、太陽風の変化は前周期から1日ほど遅れています。
前回の高速風は、600km/秒台が3日続き、その後2日かけて速度が下がっています。
今回も同じ様な変化が続くのではないでしょうか。
SOHO EIT284の写真では、高速風の発生源であるコロナホールが、
右側半分のところに見えています。
コロナホールの規模がやや狭まった印象があるので、高速風の期間も少し短くなるかもしれません。

太陽風磁場の南北成分は、
ACEの図の前半では、比較的0nT付近にとどまっています。
後半に入ると、大きく南北へ振れるようになっています。
これに対応するように、オーロラ活動のAE指数も、
前半は比較的おとなしく、後半で活発な変化を示しています。
ただ、規模としては700nT前後の変化にとどまっていて、激しいものではありません。

現在、太陽風の速度はとても高まっています。
太陽風磁場の南向きによって、磁気圏活動が活発になりやすい状態です。
磁場強度が弱まるまでは、活発な活動が続く可能性があります。

太陽では、898黒点群が小規模フレアを起こして、やや活動的な状態を保っています。
今朝、5日4時(世界時4日19時)にも、C1の小さな小規模フレアを起こしています。
898黒点群が起こし続けている小規模のフレアですが、
どれも長時間型のフレアになっていて、X線の動画を見ると、
小さいながらも雄大な感じがします。
小規模のCME(太陽ガスの放出現象)を伴っているかもしれませんが、
SOHOの写真が整っておらず、よく分かりません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。