宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 7/ 3 10:05 更新 太陽風は低速です(340km/秒)。今後、コロナホールによる速度の上昇が始まるでしょう。 担当 篠原 太陽風の速度は、400km/秒から更に下がって、340km/秒を切るほどになっています。 かなり低速です。 磁場強度は4nTでほとんど変化はなく、南北成分は0nT付近か、やや北寄りの傾向です。 低速風で、南向き磁場がほとんどないため、磁気圏はとても穏やかです。 オーロラの活動度を示すAE指数はほとんど変化していません。 SOHO衛星のホームページが止まったままですので、 普段とは違うサイトからEIT 284の写真を掲載しています。 今朝の太陽の様子です。 ちょうど中心に、コロナホールが南北に伸びて分布しているのが見えます。 コロナホールの右端が、太陽の中心線をやや過ぎていますので、 もう2日ほどすると高速の太陽風が地球に届く様になると予想されます。 ただし、前周期の変化を見ると、6月6日から速度が上がっていて、 今日から速度が上昇する可能性もあります。 EIT284の写真とのずれが大きいので、 これから明日、明後日にかけて太陽風の変化がどうなるのか、興味深いところです。 太陽風の速度が上がる前に、太陽風磁場の強度が強まります。 そのとき、南向きが強まって、磁気圏活動が活発になる可能性があります。 オーロラが活動的になったり、弱い磁気嵐が発生することがあります。 磁気圏の乱れに関しては、高速風の始まりの頃に注意が必要です。 太陽では、目玉焼きのように丸く898黒点群が見えています。 ここで、昨日、B9.3とCクラスにわずかに及ばない規模のフレアが発生しています。 一昨日もほとんど同じ規模のフレアを、同じくらいの時刻に起こしていています。 GOESのX線動画で見ても、とても似たフレアの起こり方で、 データの見間違いかと思ってしまいました。 898黒点群の近辺では、とても小さな瞬きが頻繁に見られています。 引き続き、小規模の活動を続けるかもしれません。 もうひとつの897黒点群は、かすかになっていて、やがて見えなくなりそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像。7月3日4時(世界時7月2日19時)。 (c) ESA & NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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