宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
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Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 6/29 10:43 太陽風が高速になっています(550〜600km/秒)。磁場強度は強まったままです(15nT)。
2006/ 6/30 10:43 太陽風の速度は最高速を過ぎて、次第に低下しています(520km/秒)。磁気圏では小規模の活動が起こっている程度です。
2006/ 7/ 1 11:10 地球は高速風帯を抜けつつあります(450km/秒)。次のコロナホールが、EIT284で見えています。
2006/ 7/ 2 13:49 太陽風の速度は低下を続け、400km/秒に戻っています。磁気圏は穏やかです。
2006/ 7/ 3 10:05 太陽風は低速です(340km/秒)。今後、コロナホールによる速度の上昇が始まるでしょう。
最新のニュース

2006/ 7/ 4 10:12 更新
太陽風の速度は遅く(300km/秒)、磁気圏は静穏です。これから高速風が始まります。

担当 篠原

穏やかな太陽風が続いています。
昨日より、太陽風の速度に大きな変化なく、300km/秒を前後していてかなり低速です。
太陽風磁場の強度は5nTでほぼ安定。
南北成分は0nT付近にとどまっていて、磁気圏への影響はとても小さくなっています。
AE指数にはほとんど変化は無く、オーロラなどの磁気圏活動はかなり低レベルです。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、
南北に伸びたコロナホールが中心線を越えて西側へと進んでいます。
地球へ高速風が届き始める目安の位置、「太陽の中心と西端の中間点」に達しつつあります。
これから地球は高速風領域に入ることになるでしょう。

速度上昇に先立って、太陽風磁場の強度が上昇する変化がみられます。
27日周期の図を見てください。
前回は、6月6日に速度(緑色線)の上昇が始まり、7日に最高速に達しています。
一方、磁場強度(青線)は6日に速度が上がり始めるところですぐに最高値に達し、
最高速に達した7日には既に弱まり始めています。
同様の変化が今回も見られると思います。

磁場が強まると、南向きも強まる可能性が高まり、磁気圏活動は強まりやすくなります。
そこで速度が上がると、磁気圏へのエネルギーの流入量が高まり、オーロラの活動が活発になります。

写真に見えるコロナホールの位置では、高速風の始まりは明日になるかもしれません。
これからの太陽風の変化に注目してください。

太陽では、898黒点群がC1の小さな小規模フレアを起こしています。
この3日ほど、1日1フレアのペースになっています。
黒点群の規模に変化はなく、今後も同程度の活動を行う程度でしょう。
太陽活動は概ね静穏な状態が続きます。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。