宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 5/12 10:50 更新 太陽風は高速になっています(650km/秒)。オーロラ活動が活発に続いています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風は速度を上げ続け、12日6時(世界時11日21時)に650km/秒に達しました。 その後、まだ4時間ほどですが、ほぼこの速度で安定しています。 太陽風の磁場強度は10nT弱にまで強まっていましたが、 速度が上昇を続けるにつれて、こちらはゆっくりと弱まり、現在は5nTに下がっています。 これらのことから、今回の高速風は最高速に達したと思われます。 27日周期の図を見ると、速度の最高値は前周期とほぼ同じ値になっています。 時間としては、半日ほど変化が早まった様です。 太陽風磁場の南北成分は、+5〜-5nTの幅で、南北にゆらゆらと揺れるように変化をしています。 このため、オーロラ活動が活発になっています。 AE指数では、1000nT前後の変動が度々発生しています。 現在も太陽風が高速ですので、オーロラ活動が活発になりやすい状況が続いています。 ただ、太陽風磁場が弱まって来ていますので、大きな南向きが発生して、 大きな磁気圏活動が発生するという可能性は弱まっています。 速度とともに南向き磁場も大きくなければ、激しい磁気圏活動は発生しません。 27日周期で前周期の変化を見ると、高速風は最高速に達した後、2日ほどで下がっています。 SOHO EIT284の太陽写真でも、コロナホールは既に太陽の中心線を過ぎていますので、 今回も、2〜3日ほどで下がって行くでしょう。 一方、太陽の赤道の東側(左側)に、別のコロナホールが見えています。 5日ほど後に、今度はこちらの影響が地球に及びそうです。 放射線帯の高エネルギー電子の密度が増加の気配を見せています。 まだ、高いレベルではありませんが、これから更に増加を続けると思われますので、 今後の変化に注目して下さい。 太陽では、新しく中心付近に883黒点群ができています。 今日掲載している写真ではまだ見つけることはできません。 ここが、ついさきほど、12日8時(世界時11日23時)にB4程度の小さなフレアを起こしています。 とても小さなフレアなのですが、GOES衛星のX線動画を見ると、 小規模のCME(太陽ガスの放出現象)を起こしているかもしれません。 明日になればSOHOの写真で状況が分かるでしょう。 黒点群はどれも小規模で、太陽のフレア活動は穏やかな状態が続くと思われます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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