宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 5/ 9 11:29 更新 太陽風の速度は低下しています(500km/秒)。明日以降、次の高速風が到来しそうです。 担当 篠原 地球は高速風の領域を抜け出しつつあります。 昨日のニュース以降、太陽風の速度はゆっくりと低下を続けています。 600km/秒あった速度は、現在500km/秒を切るくらいにまで下がっています。 27日周期の図をごらん下さい。 太陽風の速度(緑色線)と磁場強度(青線)が、前周期ととても良く似た変化をしています。 このまま、今日一日かけて速度は通常のレベルへと下がって行くでしょう。 太陽風磁場は強度が4nTで安定しています。 南北成分は北寄りに推移していて、磁気圏への影響は小さくなっています。 AE指数のグラフは、最初の部分に小規模の乱れが見えているだけで、 その後はほとんど変化がありません。 速度がどんどん低下していることから、この後も穏やかな状態が続くと思われます。 27日周期の図では、前周期の4月13日以降に、再び太陽風速度の上昇が発生しています。 これもコロナホールの影響です。 SOHO EIT284の太陽写真を、昨日(5月8日)と27日前(4月11日)の2枚を並べています。 太陽の中心から北東(左上)寄りに、コロナホールが見えています(周囲より暗くなっている部分)。 どちらの写真もほぼ同じ場所に、同じ様な姿で広がっています。 このため、今周期も前周期と類似した太陽風の乱れがやってくるでしょう。 SOHO EIT284の写真では、コロナホールは太陽の中央線を過ぎたくらいなので、 高速風の到来は3日後くらいになりそうなのですが、 前周期の経過を見ると、やや早めに到来するのかもしれません。 明日、明後日の5月10-11日くらいから太陽風速度の上昇が発生する可能性があります。 それに伴って、磁場強度が強まり、オーロラ活動が活発になると思われます。 今回の高速風もそうでしたが、高速風の到来は、1日程度ずれが生じることはよくあります。 高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子の密度が増加しています。 昨日より更に増加して、10の4乗の警戒ラインに近づいています。 引き続き増加を続けると思われますので、注意が必要です。 その一方、次の高速風が来て磁気圏内が乱れると、 その影響で高エネルギー電子の密度が一気に下がるという性質もあります。 太陽では、一昨日くらいに姿を見せ始めた882黒点群が、次第に大きさを増しています。 昨日の写真と比較してみてください。 ただ、今のところフレア活動が活発になった様子はなく、太陽は穏やかな状態が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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