宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/ 6 12:27 太陽風の磁場が強まり(10nT)、南向きも強まっています。磁気圏活動がある程度活発化しそうです。
2006/ 2/ 7 12:43 -10nTの強い南向き太陽風磁場が9時間にわたって継続し、磁気圏活動を活発にしました。
2006/ 2/ 8 12:11 太陽風速度は遅く(320km/秒)、磁気圏は穏やかです。太陽は無黒点のままです。
2006/ 2/ 9 12:13 太陽、太陽風、磁気圏まで、宇宙天気はとても穏やかです。
2006/ 2/10 12:19 太陽風は低速で(320km/秒)、磁気圏は穏やかです。これから速度の上昇が始まるでしょう。
最新のニュース

2006/ 2/11 13:27 更新
太陽風磁場が強まっています(10nT)。これから太陽風の速度が上昇しそうです。

担当 篠原

11日2時(世界時10日17時)ころより、太陽風に乱れが現れ始めました。
それまで4nT程度だった太陽風の磁場強度(ACEの白線)が、
ゆっくりと強まり、10nTに上がっています。
これは、太陽風の速度が上昇を始める時によく見られる変化です。
太陽風の速度は、今のところは300km/秒前後ととても遅いままです。
ただ、ACEの図の前半がとても安定していたのに比べて、
太陽風磁場が強まり始めた後半の部分では、不規則な変動が目立っています(小幅ですが)。

27日周期の図をご覧下さい。
前周期の1月15日のところに、今回と似た磁場強度(青線)の増加が見られています。
約1日変化の発生が早まっています。
ただ、前周期では磁場が強まり始めると同時に速度(緑色線)の高まりも始まっています。
今回はまだそれは見られず、このあとどのように変化が進むのか注目されます。
前回は、450〜550km/秒程度の高速風が5日程度続いています。

太陽風磁場の強まり以降、-5nTくらいの南向き磁場が比較的頻繁に続いています。
速度が遅いので、小規模にとどまっていますが、オーロラ活動がいくらか発生している様です。
AE指数のグラフでは200〜300nTくらいの小さな変化が現れ始めています。
現在の磁場の強まりが続いているうちに速度が上昇すれは、
オーロラの活動はずっと活発化するでしょう。

太陽では、852に続いて853の黒点群番号が付けられています。
しかし、ここに掲載している写真では黒点の姿を識別する事はできません。
とても小さな黒点群です。
フレア活動は現在もとても静かです。
一方、SOHO EIT284の太陽写真で、東の端(左端)から明るい領域が上がって来ています。
あまり大きくはなさそうですが、ここから新しい黒点群が姿を見せるかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。