宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/12/25 09:25 低速太陽風が続いています(320km/秒)。南向き太陽風磁場の影響で、弱いオーロラ活動が見えていた様です。
2005/12/26 11:39 太陽風の磁場の変化によって、オーロラ活動がやや活発になっていました。
2005/12/27 13:26 再び、太陽風磁場の南向きが発生し、オーロラ活動がやや活発になりました。これからコロナホールによる高速風が始まります。
2005/12/28 13:36 コロナホールによる高速の太陽風が始まりました。現在は650km/秒です。
2005/12/29 12:36 太陽風の速度が一段と上がっています(750km/秒)。オーロラ活動も連続的に発生しています。
最新のニュース

2005/12/30 13:34 更新
高速の太陽風が続いています(650km/秒)。磁気圏活動はやや穏やかになっています。

担当 篠原

今年も残すところ2日となりました。
今年も宇宙天気ニュースをご利用いただいてありがとうございました(明日も更新しますが)。
来年もよろしくお願い致します。

今日の太陽風は、速度を650km/秒に下げつつも高速状態を保っています。
この高速風の原因であるコロナホールは、SOHO EIT284の太陽写真ではだいぶ西に移動しています。
地球への影響としては、中心部をやや過ぎたくらいになりそうです。
27日周期の図を参考にすると、もう2〜3日高速状態が続くでしょう。

1年の締めくくりという訳ではありませんが、
今回の高速太陽風をもたらしているコロナホールの今年一年の変化を見てみましょう。
今日の1枚目の写真は、2005年の1月から今月までのSOHO EIT284写真を、
27日毎に重ねて動画にしたものです。
撮影日時が左下に入っています。
1月に大きく逆三角に見えていたコロナホールが大きさや形を変えていく様子が良くわかります。
1月のコロナホールと12月のコロナホールを同じものと呼んでいいのかどうか、
私には正確には判断できませんが、太陽の磁場構造が時間をかけて次第に変化して、
その影響でコロナホールが形をゆっくりと変えて行く様子をこの動画は示しています。

さて、太陽風の速度は高速のままでしたが、シベリアの磁場変化は昨日よりも小規模になっています。
太陽風磁場の変化が、細かい振動を続けつつもやや北寄りに変わったように見えますが、
その影響でしょうか。
その他のデータを参考にしても、磁気圏の活動はややおとなしくなっている様です。
今後は、速度の低下にともなって、更に穏やかになって行くでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子が増加を続けています。
昨日の図よりも今日の図では、より安定して高いレベルにグラフがとどまっています。
今後、更に増加する可能性がありますので、変化に注意してください。

太陽は穏やかな状態が続いています。
841群が小さなCクラスの小規模フレアを1度起こしていますが、
これ以上の大きな規模の活動をすることはなさそうです。




SOHO衛星EIT 284カメラによる、2005年1月から2005年12月までのコロナホールの長期変化。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。