宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/30 13:34 更新 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。磁気圏活動はやや穏やかになっています。 担当 篠原 今年も残すところ2日となりました。 今年も宇宙天気ニュースをご利用いただいてありがとうございました(明日も更新しますが)。 来年もよろしくお願い致します。 今日の太陽風は、速度を650km/秒に下げつつも高速状態を保っています。 この高速風の原因であるコロナホールは、SOHO EIT284の太陽写真ではだいぶ西に移動しています。 地球への影響としては、中心部をやや過ぎたくらいになりそうです。 27日周期の図を参考にすると、もう2〜3日高速状態が続くでしょう。 1年の締めくくりという訳ではありませんが、 今回の高速太陽風をもたらしているコロナホールの今年一年の変化を見てみましょう。 今日の1枚目の写真は、2005年の1月から今月までのSOHO EIT284写真を、 27日毎に重ねて動画にしたものです。 撮影日時が左下に入っています。 1月に大きく逆三角に見えていたコロナホールが大きさや形を変えていく様子が良くわかります。 1月のコロナホールと12月のコロナホールを同じものと呼んでいいのかどうか、 私には正確には判断できませんが、太陽の磁場構造が時間をかけて次第に変化して、 その影響でコロナホールが形をゆっくりと変えて行く様子をこの動画は示しています。 さて、太陽風の速度は高速のままでしたが、シベリアの磁場変化は昨日よりも小規模になっています。 太陽風磁場の変化が、細かい振動を続けつつもやや北寄りに変わったように見えますが、 その影響でしょうか。 その他のデータを参考にしても、磁気圏の活動はややおとなしくなっている様です。 今後は、速度の低下にともなって、更に穏やかになって行くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子が増加を続けています。 昨日の図よりも今日の図では、より安定して高いレベルにグラフがとどまっています。 今後、更に増加する可能性がありますので、変化に注意してください。 太陽は穏やかな状態が続いています。 841群が小さなCクラスの小規模フレアを1度起こしていますが、 これ以上の大きな規模の活動をすることはなさそうです。 SOHO衛星EIT 284カメラによる、2005年1月から2005年12月までのコロナホールの長期変化。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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