宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/11 11:48 更新 太陽風の強い南向き磁場の影響で、磁気圏が乱れました。現在は穏やかになっています。 担当 篠原 昨日、ニュースの追加でお知らせしましたが、 10日15時(世界時10日6時)頃から、太陽風の磁場が大きく南を向くという変動が発生しました。 南向きは最大で-10nTに達し、10日23時(世界時10日14時)頃まで約8時間続きました。 強い磁場を持った、太陽ガスの大きなかたまりが地球付近を通り抜けた様です。 太陽風の速度は450km/秒前後で、やや高速という程度でした。 この影響で地球の磁気圏が活動的になり、 AE指数のグラフを見ると、1000nT前後の変動が、 太陽風磁場が南を向いていた時間帯に発生していました。 ただし、磁場が大きく南を向いたために、 オーロラなどの活動域がAE観測点よりも低緯度へ下がっていて、 本当の活動度はもっと大きかった可能性もあります。 また、Dstの速報値を見ると、磁場強度が-50nT程度減少する変化が観測されており、 この期間に弱い磁気嵐状態になっていたようです。 現在の太陽風は速度が420km/秒、磁場強度3nTと、通常の状態に戻っています。 AE指数も静かになっています。 今後は、このまま穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真では、太陽の中心からやや西寄り(右より)のところに、 小さなコロナホールと思われる影がかすかに見えています。 明日から明後日にかけて、多少の影響が太陽風に見られるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子の密度は、今回の擾乱の影響で一気に低下しました。 現在は、警戒ラインを大きく下回っています。 太陽面では、黒点群達が西に去りつつあります。 新しい黒点群は見えておらず、このまま無黒点状態になるかもしれません。 X線の変化はほとんどなく、とても静かな太陽です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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