宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 8/ 6 09:21 太陽風の速度がやや上昇しています。コロナホールの影響と思われます。太陽のフレア活動はやや落ち着いています。
2005/ 8/ 7 09:30 太陽風の速度が一段と上昇しています(650km/秒)。オーロラも活発に活動しています。
2005/ 8/ 8 12:20 高速太陽風はピークを過ぎ、低下しています。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。
2005/ 8/ 9 14:58 太陽風はやや高速です(500km/秒)が、磁気圏は概ね静穏です。太陽の黒点群は活動をすっかり弱めています。
2005/ 8/10 13:12 太陽風は通常の速度に下がりました(420km/秒)。オーロラ活動は小規模の活動が見られています。
最新のニュース

2005/ 8/11 11:48 更新
太陽風の強い南向き磁場の影響で、磁気圏が乱れました。現在は穏やかになっています。

担当 篠原

昨日、ニュースの追加でお知らせしましたが、
10日15時(世界時10日6時)頃から、太陽風の磁場が大きく南を向くという変動が発生しました。
南向きは最大で-10nTに達し、10日23時(世界時10日14時)頃まで約8時間続きました。
強い磁場を持った、太陽ガスの大きなかたまりが地球付近を通り抜けた様です。
太陽風の速度は450km/秒前後で、やや高速という程度でした。

この影響で地球の磁気圏が活動的になり、
AE指数のグラフを見ると、1000nT前後の変動が、
太陽風磁場が南を向いていた時間帯に発生していました。
ただし、磁場が大きく南を向いたために、
オーロラなどの活動域がAE観測点よりも低緯度へ下がっていて、
本当の活動度はもっと大きかった可能性もあります。

また、Dstの速報値を見ると、磁場強度が-50nT程度減少する変化が観測されており、
この期間に弱い磁気嵐状態になっていたようです。

現在の太陽風は速度が420km/秒、磁場強度3nTと、通常の状態に戻っています。
AE指数も静かになっています。
今後は、このまま穏やかな状態が続くでしょう。
SOHO EIT284の太陽写真では、太陽の中心からやや西寄り(右より)のところに、
小さなコロナホールと思われる影がかすかに見えています。
明日から明後日にかけて、多少の影響が太陽風に見られるかもしれません。

放射線帯の高エネルギー電子の密度は、今回の擾乱の影響で一気に低下しました。
現在は、警戒ラインを大きく下回っています。

太陽面では、黒点群達が西に去りつつあります。
新しい黒点群は見えておらず、このまま無黒点状態になるかもしれません。
X線の変化はほとんどなく、とても静かな太陽です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。