宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/ 9 14:58 更新 太陽風はやや高速です(500km/秒)が、磁気圏は概ね静穏です。太陽の黒点群は活動をすっかり弱めています。 担当 篠原 太陽風の速度は500km/秒前後のやや高速を保っています。 時々、550km/秒に上がったり、下がったりする乱れが発生していますが、 大きな乱れではありません。 磁場強度は、5nTをやや越えるくらいの値で比較的安定しています。 太陽風磁場が南向きになる(ACE衛星の図で、赤線がマイナスになる)と、 地球の磁気圏にエネルギーが流れ込むのですが、 今日のACEの図では、大きく南を向いている(マイナスを向いている)時間帯はありません。 このため、オーロラの活動度を示すAE指数のグラフを見ても、大きな変化はありません。 500nT弱の小さな活動がいくつか見られるだけです。 昨日のニュースで、7日14時(世界時7日5時)頃にフィラメント消失が見られたとお伝えしましたが、 目立ったCME(太陽ガスの放出現象)は発生していません。 いくらかはガスが吹き出しているようにも見えますので、明日の夜から明後日にかけて、 太陽風に乱れが見られるかもしれません。 7日21時(世界時7日12時)のC1.4フレアでは、きれいにCMEが飛び出していく様子が見えています。 ただ、横方向に飛んでいますので、地球への影響はないでしょう。 太陽風は、今後次第に速度を下げ、穏やかな状態になると思われます。 オーロラなどの磁気圏活動は一段と静かになるでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真には、ど真ん中に小さくコロナホールの様な暗い部分が見えています。 規模が小さいのであまり影響はなさそうです。 影響が見られるとすると、12日くらいになるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在も高いレベルを保っています。 衛星の運用などでは引き続き注意が必要でしょう。 磁気圏が静穏になると、この電子はゆっくりとしか減少しません。 数日間にわたって、現在の状態が続く可能性があります。 太陽では、792黒点群は西に没しつつあり、794群は規模を縮小しています。 GOES衛星のX線データは、バックグラウンドのレベルが下がってきており、 全体的な太陽の活動レベルが下がっている事を示しています。 太陽のフレア活動は、このまま穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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