宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/ 5 10:59 更新 太陽風は概ね静穏です。磁気圏では小規模のオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 太陽風は速度400km/秒で穏やかな状態が続いています。 結局、昨日あたりに来るのではないかと思われた、CMEによる太陽風の乱れは発生しませんでした。 太陽の西側(右側)にはコロナホールも見えていましたが、こちらの影響も特になかったようです。 現在の磁場強度は6nT。-4nT前後の南向き成分が比較的長い時間現れています。 そのため、オーロラ活動は小規模ですが300〜500nT程度の変動が連続的に発生しています。 速度が普通のレベルですので、この程度の活動にとどまるでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽の中心に細長くコロナホールと思われる影が見えています。 ちょうど太陽の中心に来ていますので、これから3日後くらいに地球へ影響が及ぶ事になりますが、 この細さでは目立った変化は起こらないかもしれません。 こういう場合は、27日周期の図が参考になるのですが、 ちょうど27日前のこの期間(7月10〜14日の乱れ)は、 太陽でCMEが頻繁に起こっていたため参考にはしにくい状況です。 太陽黒点の写真を見ると、792、794群が目立っています。 792群は黒点群としてはやや縮小の傾向にあるようです。 一方、794群は規模を保っており、フレアもたびたび起こしています。 昨日、4日14時半(世界時4日5時半)にはC8.4の小規模フレアを起こしています。 このフレアに続いて、CME(太陽ガスの放出現象)が発生し、 SOHO LASCO C3カメラが太陽の左下に向かってガスが吹き出している様子を捉えています。 792、794黒点群は引き続き中規模フレアを起こす可能性があります。 794群は次第に太陽の中心に近づいており、今後のCMEでは地球へも影響が及びそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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