宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/ 2 13:00 更新 CMEの影響で、太陽風が高速になりました。磁気圏はやや活発になった程度でした。 担当 篠原 1日15時(世界時1日6時)頃、太陽風に不連続な変化が発生しました。 磁場強度が8nTから15nTに急に強まり、密度も増加しています。 速度はあまり変化が無く、500km/秒から550km/秒に上がった程度です。 CMEによって吹き出した太陽ガスが地球にやってきたために起きた変化だと思われます。 ガスの吹き出した方向が地球に対して横を向いていたため、 ガスのかたまりの端の方が地球にやって来ました。 そのためあまり大きな乱れにならなかったのでしょう。 太陽風の速度はその後ゆっくりと上がって、600km/秒になり、半日ほど速度の高い状態が続きました。 現在は450km/秒に落ちています。 太陽風磁場の南北成分は、南に北にと緩やかに振れるような変化を見せています。 ただ、どちらかというと北よりの傾向が強かったようで、磁気圏はあまり大きく乱れてはいません。 オーロラの活動を示すAE指数を見ると、500nT前後の比較的小規模な活動が連続的に発生していた様です。 792黒点群はまだ大きな規模を保っています。 1日22時(1日13時)にはM1.0の中規模フレアを起こしています。 今回もCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 792黒点群は太陽の中心に近づいて来ていることから、地球への影響も起こりやすくなっています。 今回のCMEの影響は4日の午前くらいになりそうです。 今後もフレア活動に対する注意が必要です。 太陽放射線の強度は低下を続けており、10PFUを切りました。 現在は5PFU程度です。 このまま大きなフレアがなければ、順調に下がっていくでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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