宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 8/ 1 13:32 更新 太陽風が一時的に乱れ、オーロラが活発になりました。CMEの影響はまだこれからと思われます。 担当 篠原 8月1日5時(世界時7月31日20時)頃から、一時的に太陽風が乱れています。 太陽風速度が550km/秒に上昇し、磁場強度が8nTにやや強まりました。 途中から磁場が南向きになったため、小規模ですがオーロラ活動を刺激しています。 AE指数で500nT前後の活動が見られています。 太陽風は速度がやや下がって、450km/秒になっています。 この乱れは、昨日お知らせしたX1.3の大規模フレアにともなうCMEの影響ではないでしょう。 これから今日の夜にかけて、太陽風に新たな乱れが発生する可能性があります。 擾乱の到着が遅れるほど、太陽ガスの速度が遅い事を意味していますので、 乱れは小規模にとどまります。 太陽風磁場が南を向くと、磁気嵐が発達したり、オーロラ活動が活発になります。 今日一日は注意が必要でしょう。 X1.3の大規模フレアに続いて発生した、C8.9の小規模フレアでもCMEが観測されています。 こちらはより小規模でしょうが、連続で複雑な太陽風の乱れを起こすかもしれません。 太陽では、792黒点群は規模を保っています。 31日21時(世界時30日12時)にもM1.1の中規模フレアを起こしています。 引き続きフレア活動に対して注意が必要です。 太陽放射線は20PFUのやや高いレベルが続いています。 こちらも長時間続いていますので、注意が必要でしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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