宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/ 7 12:54 更新 太陽風の速度は遅く、磁気圏も穏やかです。明日、CMEの影響で太陽風に乱れが発生する可能性があります。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は一段と低下して340km/秒になっています。 磁場強度も普通のレベルで、太陽風は穏やかな状態が続いています。 磁場の南北変化を見ると、振幅は小さいながらも南寄りを保っていた時間帯もありました。 ただ、速度が遅いので磁気圏への影響は小さく、AE指数には小さな変化が現れている程度です。 昨日お伝えした様に、6日0時(世界時5日15時)に788黒点群で発生したC1フレアによって、 CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 地球に対しては斜めを向いていましたが、高速の太陽ガスの一部は地球へも向かっていると思われます。 明日の昼頃に太陽風の乱れとして観測されるのではないでしょうか。 大きな乱れにはならないと思いますが、 磁場の南向き成分が強まると磁気圏への影響もより大きくなります。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、 コロナホールらしき陰が太陽の南北(下上)寄りに見えています。 これらのコロナホールが、明後日頃に地球へ影響を及ぼす(目安の)位置にきます。 ただし、緯度が高めに分布しているため、地球への影響は小さいのではないでしょうか。 CMEと重なってしまいしそうですが、こちらの変化も注目したいところです。 太陽面は相変わらずにぎやかです。 一部の黒点群は西に没しつつあります。 786黒点群が小規模のフレアを頻発させるようになりました。 7日2時半(世界時6日17時半)にC5.9のフレアを起こし、 その他にもC1〜2規模のフレアを細かく起こしています。 今後、中規模クラスのフレアを起こす可能性もありそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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