宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 7/ 8 11:18 更新 これから、太陽風に乱れが発生して、磁気圏が活動的になる可能性があります。また、中規模フレアが発生し、CMEも観測されています。 担当 篠原 8日1時(世界時7日16時)に、786黒点群でM4.9の中規模フレアが発生しました。 今日の1枚目の写真にその様子を掲載しています。 フレアは太陽のほぼ中心で発生しています。 786黒点群の活動には引き続き注意が必要でしょう。 また、これに先立って、7日20時(世界時7日11時)頃に786黒点群のすぐ下の領域で、 フィラメント消失と思われる爆発現象が発生しています。 SOHO衛星のEIT195カメラがその様子を捉えていましたので、その動画を2枚目に掲載しています。 写真の中心部から、黒い筋や白い筋が吹き出して行く様子を見る事ができます。 これら2つの爆発現象に伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 やや淡く、時間的にも重なっているため見にくいのですが、 今日の3枚目のLASCO C3カメラの動画をご覧ください。 初めに吹き出した高速のガスを追いかける様に、次のガスが噴出しているのが見えます。 これらのCMEは、ともに太陽の中心付近で発生していますので、地球への影響は間違いないでしょう。 高速の太陽ガスは、大まかに考えて2〜3日の時間をかけて地球にやってきます。 ですので、明後日、10日の未明からお昼にかけて地球に来る可能性があると思います。 太陽風の速度が急上昇し、磁場強度が強まって、 オーロラ活動を活発にしたり、磁気嵐を発生させる可能性があります。 さて、現在の太陽風は、速度310km/秒、磁場強度5〜7nTと、 磁場強度がやや強まっているものの、だいたい穏やかな状態です。 AE指数もだいたい静穏ですが、小さな活動がいくつか現れています。 これは、太陽風の磁場が南を向いたことの影響です。 (速度が低いために、小さな活動でとまっています) 今日の昼か、その後くらいに、6日に788黒点群で発生したCMEの高速太陽風が地球に到達すると思われます。 小規模の乱れだと思いますが、太陽風が変化して、磁気圏が活動的になるかもしれません。 また、コロナホールの影響も、これから明日にかけて見られるかもしれません。 SOHO EIT284の写真では、南側(下側)のコロナホールが赤道付近に細くのびているのが見えています。 ただ、こちらの乱れも小規模だろうと思います。 これから数日間、いろいろな要因が絡まって、太陽風は複雑な変化を見せそうです。 GOES衛星が観測したM4.9の中規模太陽フレア。8日1時(世界時7日16時)。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星EIT195カメラが観測した、7日20時(世界時7日11時)頃に発生したフィラメント消失。 (c) ESA & NASA SOHO衛星LASCO C3カメラが観測した、7〜8日に発生した2つのCME(太陽ガスの放出現象)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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