宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 6/16 09:02 更新 太陽風の乱れは終わり、磁気圏も穏やかになっています。明日、次の太陽風の乱れが来るでしょう。 担当 篠原 太陽風の乱れは終わりました。 昨日のニュース以降、太陽風は-5〜-10nTの南向きが継続するという、 地球に大きく影響を及ぼす状態になりました。 それは15日14時(世界時15日5時)頃から始まり、15日22時(15日13時)頃に終わっています。 その間の太陽風速度は約500km/秒でした。 この影響でAE指数で800〜1000nTの活発な変化が観測されています。 その後、南向き磁場は北向きに切り替わり、磁気圏も静穏に戻っています。 現在の太陽風は速度450km/秒、磁場強度5nT、北寄りで、ほぼ通常の状態に戻っています。 昨日のニュースに書きましたが、 14日と15日に発生した2つの小規模フレアによるCME(太陽ガスの放出現象)のため、 明日の17日朝から18日にかけて、再び太陽風の乱れが到来する可能性があります。 CMEの発生源である775黒点群が既に西に偏っていたため、CMEは直撃ではなく、 端の部分が地球に向かってくることになるでしょう。 どの程度の乱れになるでしょうか。 太陽風の速度が上がり、南向き磁場が強まるなどして、 オーロラが活発になったり、小規模の磁気嵐が発生する可能性があります。 放射線帯の高エネルギー電子は密度を下げたままです。 警戒ラインから大きく下がっています。 最近の宇宙天気をずいぶんにぎやかにしてくれた775と776の黒点群は、 すっかり西の端に近づいてしまい、まもなく没する事になりそうです(写真は掲載していません)。 その後は、目立った黒点群はなく、静かな太陽面になりそうです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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