宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 6/17 12:22 更新 太陽風の速度が高速です(600km/秒)。オーロラも活発になっています。775黒点群がM4.0のフレアを起こしました。 担当 篠原 16日17時(世界時16日8時)頃から、太陽風が大きく乱れています。 初めに速度が450km/秒から550km/秒に急に上昇し、磁場強度も20nTへ一気に強まりました。 その後も太陽風の速度は緩やかに上昇を続け、17日3時(世界時16日18時)頃には700km/秒に達しました。 その後は下がって、現在は600km/秒程度です。 太陽風磁場強度は、初めに20nTととても強まりましたが、その後はゆっくりと弱まっています。 現在は7nT程度でしょうか。 南北成分を見ると、変動の初めの頃に大きな南向きが現れ、 その後もそれほど大きな値ではないものの、南寄りを中心に推移しています。 このため、AE指数には500〜1000nTの変動が連続的に観測されていて、磁気圏も活動的になっています。 太陽風磁場は現在も南向きが続いており、もうしばらく磁気圏の活発な活動が続きそうです。 この一連の変化は、14日と15日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)と関連した現象だろうと思います。 太陽風の乱れは、明日にかけて緩やかにおさまっていくと思われます。 太陽では、775黒点群が最後に一番大きな活動を起こしました。 17日5時(世界時16日20時)にM4.0の中規模フレアが発生しています。 これも長時間継続するタイプのフレアで、CMEを伴っていそうです。 ただし、太陽の西の端で起きていますので、地球への影響はないでしょう。 また、このフレアの影響で、太陽プロトンの増加が観測されています。 GOES衛星の観測では、放射線の数値が30PFUに上昇しています。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|