宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 6/12 13:02 太陽風、磁気圏ともにおおむね静穏です。775黒点群がC3.5のフレアを起こしています。
2005/ 6/13 10:32 太陽風が乱れ、磁気嵐が発達しています。また、明日の午後以降にも太陽風が乱れそうです。
2005/ 6/14 14:25 太陽風磁場の強い南向きは終わり、磁気圏は静穏に戻っています。これから明日にかけて次の乱れが到来するでしょう。
2005/ 6/15 11:43 CMEの影響が太陽風に現れていますが、大きな乱れではありません。太陽ではまた2つのCMEが発生しています。
2005/ 6/16 09:02 太陽風の乱れは終わり、磁気圏も穏やかになっています。明日、次の太陽風の乱れが来るでしょう。
最新のニュース

2005/ 6/17 12:22 更新
太陽風の速度が高速です(600km/秒)。オーロラも活発になっています。775黒点群がM4.0のフレアを起こしました。

担当 篠原

16日17時(世界時16日8時)頃から、太陽風が大きく乱れています。
初めに速度が450km/秒から550km/秒に急に上昇し、磁場強度も20nTへ一気に強まりました。
その後も太陽風の速度は緩やかに上昇を続け、17日3時(世界時16日18時)頃には700km/秒に達しました。
その後は下がって、現在は600km/秒程度です。

太陽風磁場強度は、初めに20nTととても強まりましたが、その後はゆっくりと弱まっています。
現在は7nT程度でしょうか。
南北成分を見ると、変動の初めの頃に大きな南向きが現れ、
その後もそれほど大きな値ではないものの、南寄りを中心に推移しています。
このため、AE指数には500〜1000nTの変動が連続的に観測されていて、磁気圏も活動的になっています。
太陽風磁場は現在も南向きが続いており、もうしばらく磁気圏の活発な活動が続きそうです。

この一連の変化は、14日と15日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)と関連した現象だろうと思います。
太陽風の乱れは、明日にかけて緩やかにおさまっていくと思われます。

太陽では、775黒点群が最後に一番大きな活動を起こしました。
17日5時(世界時16日20時)にM4.0の中規模フレアが発生しています。
これも長時間継続するタイプのフレアで、CMEを伴っていそうです。
ただし、太陽の西の端で起きていますので、地球への影響はないでしょう。

また、このフレアの影響で、太陽プロトンの増加が観測されています。
GOES衛星の観測では、放射線の数値が30PFUに上昇しています。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。