宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 6/ 7 13:33 コロナホールの影響は抜けましたが、太陽風南向き磁場が強まっていて、磁気圏が活動的になっています。
2005/ 6/ 8 13:13 太陽風はやや高速状態で、オーロラ活動も続いています。太陽の黒点群が発達しています。
2005/ 6/ 9 12:53 太陽風の速度は下がり(400km/秒)、磁気圏も穏やかです。775、776黒点群が目立っています。
2005/ 6/10 11:59 太陽風は低速になっています(350km/秒)。磁気圏は穏やかです。775、776黒点群が太陽の中心に近づいています。
2005/ 6/11 11:22 太陽風は320km/秒と低速になっています。磁気圏も穏やかです。775, 776黒点群は目立った活動をしていません。
最新のニュース

2005/ 6/12 13:02 更新
太陽風、磁気圏ともにおおむね静穏です。775黒点群がC3.5のフレアを起こしています。

担当 篠原

太陽風は速度が300km/秒ととても遅くなっています。
磁場強度が一時10nTに強まったため、南向き磁場が強まった時間帯もありましたが、
速度が遅いため磁気圏の目立った活動にはつながっていません。
オーロラの活動度を示すAE指数のグラフでは、300nT程度の小さな変化は現れていますが、
小さな活動にとどまっています。
現在は太陽風磁場は5nTに戻っています。
この後も、太陽風は穏やかな状態が続くでしょう。

一方、12日11時(世界時12日2時)に775黒点群でC3.5の小規模フレアが発生しました。
GOES衛星のX線動画の様子では、CME(太陽ガスの放出現象)を起こしているのではないかと思われます。
詳細は明日、SOHO LASCO C3画像を見ながら解説したいと思いますが、
CMEが発生していた場合は、14, 15日くらいに太陽風が乱れるでしょう。
オーロラ活動が活発化したり、磁気嵐が発生する可能性もあります。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。