宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 6/11 11:22 更新 太陽風は320km/秒と低速になっています。磁気圏も穏やかです。775, 776黒点群は目立った活動をしていません。 担当 篠原 太陽風は更に速度を下げ、320km/秒を切るほどに下がっています。 このあと、セクター境界を越える事になりそうです。 前々周期のデータを参照すると、4月19日に太陽風の磁場が切り替わっていました。 これは、今周期では6月12日に相当します。 ACEのデータを見ると、水色線のグラフが上寄りから次第に下がってきているのが分かります。 やがて下半分に偏るようになると思います。 太陽風磁場の大まかな方向が、「地球から太陽」方向から「太陽から地球」方向に切り替わる変化です。 その事自体は地球へ大きな影響を与える事はありませんが、 これに伴って、コロナホールの高速太陽風領域に入ったりすることがあります。 今回は、コロナホールも見られなかった様ですので(SOHOの最新データはありませんが)、 目立った変化は発生しないのではないでしょうか。 AE指数には変化がほとんどなく、磁気圏はとても穏やかです。 このまましばらく静穏な状態が続きそうです。 ただし、8日に弱いCME(太陽ガスの放出現象)が見られているという報告があります。 これが太陽のこちら向きなのか、反対方向なのか、私としては判断しかねているのですが、 このCMEの影響が今日・明日の太陽風に現れる可能性が指摘されています。 太陽面では、775,776の黒点群が中心付近で大きく目立っています。 黒点群としての規模は保っていますが、目立ったフレアは起こしておらず、 落ち着いた様子を見せています。 しかし、引き続き中小規模のフレアに対する注意は必要でしょう。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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