宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 5/ 2 13:27 更新 高速風は続いていますが(600km/秒)、後半部に入っています。オーロラも活発に続いていました。 担当 篠原 太陽風は速度が600km/秒で、高速状態が続いています。 一方、太陽風磁場の強度は、10nT近かったものが次第に下がって、3nTほどに弱まっています。 このことから、地球は高速太陽風領域の後半部に入っていると思われます。 これまでは磁場強度が強かったため、太陽風磁場の南向き成分も-3〜5nTほどあって、 オーロラ活動が活発に見られていました(AE指数のグラフを参照)。 しかし、磁場強度が下がったことから、これからは南向き成分も弱いものしか見られなくなり、 オーロラ活動は低下すると予想されます。 高速風も、今日いっぱい続いて、明日からは緩やかに低下に向かうのではないでしょうか。 その後は、またしばらく穏やかになります。 今回の擾乱の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。 GOES10衛星では、既に警戒ラインの10の4乗の線を越えています。 今後更に増加する可能性がありますので、衛星の運用では注意が必要になるでしょう。 太陽では、中心に大きく見えている756黒点群はおとなしくしています。 ただし、黒点群としての規模は保っており、今後もフレア活動への注意は必要です。 その一方で、東端(左端)のまだ上って来ていない部分に活発な活動領域があるようです。 そこで発生したフレアの光がこちらに漏れて届いています。 GOESのX線グラフにC1〜2クラスの小規模なフレア変化が観測されていますが、 それはここで発生したものです。 SOHO EIT284の太陽写真でも、東縁(左端)が明るく輝いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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