宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 4/12 10:19 コロナホールの影響が始まりました(速度500km/秒)。南向き磁場が強まっており、磁気圏が乱れています。
2005/ 4/13 10:27 やや高速の太陽風が続いています(550km/秒)。オーロラ活動も活発に続いています。
2005/ 4/14 10:06 やや高速の太陽風が続いています(550km/秒)。オーロラもとても活発です。放射線帯の高エネルギー電子が増加しつつあります。
2005/ 4/15 10:21 太陽風はやや速い状態が続いています(520km/秒)。オーロラ活動もやや活発に続いています。
2005/ 4/15 10:26 太陽風はやや速い状態が続いています(520km/秒)。オーロラ活動もやや活発に続いています。
最新のニュース

2005/ 4/16 09:06 更新
オーロラはやや活発な状態が続いています。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。

担当 篠原

太陽風の速度は500km/秒前後を推移しています。
磁場強度は4nT、南北成分が振動しながら南寄り(マイナス成分)傾向で変化しています。
-3nT程度の南向き成分が連続的に現れているため、オーロラ活動を刺激し続けています。
AE指数のグラフを見ると、500nT程度の小規模の活動が連続的に発生している様です。
速度がだいぶ下がって来ましたので、活動の規模は次第に小さくなっています。
引き続き、太陽風の速度は緩やかに低下して行くと思われます。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、中心やや左に小さなコロナホールが見えています。
規模が小さいので、大きな影響はないでしょう。
数日間、穏やかな日が続くと思われます。
明日、明後日になると、前周期(27日周期)に地球に影響を及ぼしていた、
大きなコロナホールが見えて来ます。
現在はどの程度の規模になっているでしょうか。

放射線帯の高エネルギー電子は、更に密度が高まっています。
GOES10(青線)、GOES12(赤線)のグラフが10の4乗の線を越えると、
衛星の運用などで障害が起こり易くなると言われています。
しばらくの間この状態が続きそうです。

太陽のフレア活動は静かです。
GOES衛星のX線グラフは、ほとんど変化を観測していません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。