宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 4/ 9 09:06 更新 太陽風、地球磁気圏は穏やかです。明日以降、擾乱傾向になる可能性があります。 担当 篠原 太陽風の速度は350km/秒に低下しています。 このため、オーロラ活動はとても低調になっています。 AE指数のグラフにはほとんど変化が観測されていません。 太陽風は今日一日はこのまま穏やかな状態が続くでしょう。 明日以降、太陽風に乱れが発生すると予想されます。 ひとつめは、明日、太陽風磁場のセクター境界に前後して、 太陽風磁場の強度と南北成分が強まる可能性です。 27日周期の図を参考にすると、前周期の3月14日にその変化が見られています。 これと同様の変化が今周期も発生した場合、明日、オーロラ活動が活発になるでしょう。 もうひとつは、明後日頃からコロナホールによる高速太陽風が地球に当たる可能性があります。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽の上半分に黒くコロナホールが広がっているのが見えます。 ちょうど太陽の中心線を越えて、西半球(右半球)側に回り込んでいるところです。 太陽の中心付近にコロナホールがあるときに吹き出した高速の太陽風が、 3日ほどかけて地球へ飛んできます。 コロナホールの端が中心線に達したのが昨日頃ですので、 その最初の高速風が地球に届くのは明後日かその翌日頃になるでしょう。 ちなみに、このコロナホールは前周期はほとんど地球に影響を及ぼしませんでした。 しかし、今周期は規模が大きくなっていますので影響が見られると思います。 放射線帯の高エネルギー電子は密度が高いままです。 衛星運用では引き続き注意が必要でしょう。 次の活発なオーロラ活動が発生すると、一気に減少します。 太陽面では750黒点群が目立っている程度です。 規模は小さく、フレア活動も見られません。 太陽も穏やかな状態が続いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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