宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 4/ 4 17:12 更新 磁気圏は静穏です。コロナホールの影響で太陽風の速度がやや上がっています(430km/秒)。 担当 篠原 太陽風にやや変化が見られています。 350km/秒と遅めだった太陽風の速度が、現在、430km/秒に上がっています。 コロナホールの影響が地球に及び始めたためと思われます。 太陽風の磁場も半日程前から10nT程度に強まっていました。 しかし、こちらは現在は5nTに戻っています。 コロナホールの影響の始まりがかなり遅くなっています。 前周期と比べると、今回の高速風はかなり小規模なものとなりそうです。 SOHO EIT284の太陽写真(1日前の写真になっています)を 前周期、3月7日の写真と比べて下さい。 太陽の上側にコロナホールが見えていますが、その横幅は半分近くに狭くなっています。 これから明日にかけては引き続き速度が上がる可能性がありますが、 明後日からは穏やかな状態に戻って行きそうです。 AE指数のグラフを見ると、ほとんどオーロラ活動は見られず、 今のところ磁気圏は静穏です。 今後速度がさらに上がると、太陽風磁場の乱れによって オーロラ活動がある程度活発になるでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、東端(左端)が明るく輝いています。 これから新たな活動領域が上って来る様です。 X線のグラフでも、この明るい領域の影響で、レベルが上がって来ています。 活動度はまだ分かりませんが、どのような黒点群が見えてくるのでしょうか。 現在、こちら側に見えている黒点群はどれも小規模で、フレア活動は見られていません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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