宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 4/ 7 10:51 更新 500km/秒まで太陽風速度は下がっています。今日いっぱいで通常レベルに戻るでしょう。オーロラはやや活発に活動を続けています。 担当 篠原 コロナホールの影響は次第に弱っています。 太陽風の速度は500km/秒を切るまで下がりました。 太陽風磁場は強度は3nTとやや弱くなっていますが、南向き成分が昨日から引き続き連続的に見られています。 ACEデータの赤線を見ると、-2nT程度と強さは小さいのですが、南向きが続いています。 このため、磁気圏にも小規模ながら連続的にエネルギーが流入している様です。 AE指数のグラフを見ると、500nT前後の比較的小規模な活動ですが、連続的に観測されています。 太陽風の速度は今後も緩やかに低下を続けるでしょう。 明日には通常レベルに戻っていると思われます。 オーロラ活動は、太陽風磁場の南向き成分がスイッチになっています。 現在の様に南向き傾向が続くと、小規模(速度と磁場強度が下がっているため)ながらオーロラ活動が続くでしょう。 北向き傾向に変わると、オーロラ活動は見られなくなります。 SOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、北東(左上)に新たなコロナホールが見えています。 これは前周期にもありましたが、その時の写真よりもやや濃く見えています。 コロナホールの位置がやや北に寄っていることもあり、前周期はほとんど影響が見られませんでした。 しかし、今回は色がやや濃くなって、勢力も増しているようです。 前周期と変わって、地球へ影響が及ぶかもしれません。 それは、5日後の4月12日頃になると思われます。 放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。 赤線と青線のGOES10,12の両衛星で警戒ライン(10の4乗の線)を越えています。 数日間続くと思われますので、衛星の運用ではしばらく注意が必要でしょう。 太陽黒点は小さいものばかりですが、群の数が増えてにぎやかになっています。 一番西(右)の747黒点群が小さなCクラスの小規模フレアを起こしています。 東(左)から上って来た750黒点群は今の所活動は見られていません。 今後も、穏やかな状態が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|