宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 4/ 8 10:21 更新 太陽風速度は400km/秒に下がり、オーロラも穏やかになっています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は順調に低下を続け、 通常レベルの400km/秒に戻っています。 磁場強度は3nT前後、弱いですが南向き成分が現れて続けています。 このため、オーロラ活動も連続的に見られています。 ただし、速度が低下しているので磁気圏へ流れ込むエネルギーの量は低下しており、 オーロラは弱い活動に留まっています。 AE指数のグラフを見ると、300nT程度の弱い活動が何度も発生している様です。 太陽風の速度が下がっているため、今後の活動度は更に低いものとなるでしょう。 SOHO EIT284カメラの太陽写真には、太陽左上にコロナホール(暗く穴の様に見えている部分)が見えています。 この影響が3〜4日後ころに地球に及びそうです。 27日周期の図を見ると、その直前、明後日の10日に セクター境界に前後して太陽風磁場の乱れが発生するかもしれません。 27日周期の図の上段を見て下さい。 3月14日にIMFの赤線が上下に乱れ、沖縄短期変動に変化が見られています。 この時は、太陽風の速度は遅かったのですが、磁場の乱れが大きかったため、 オーロラが活発になっていました。 今周期も同様の乱れが発生するかもしれません。 その後、コロナホールによる高速風の影響が現れる可能性があります(前周期は、高速風は来ませんでした)。 放射線帯の高エネルギー電子は密度が増加したままです。 明後日に磁気圏の乱れが発生するまでは、このまま高い状態が続くでしょう。 太陽のフレア活動はとても穏やかです。 750黒点群の周辺でCクラスに達しない小さな活動が見られた程度で、その他の領域もとても穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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