宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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オーロラ(衛星) (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 3/29 12:01 高速太陽風の領域を抜けつつあります(速度500km/秒)。オーロラ活動はとても穏やかです。
2005/ 3/30 12:58 太陽風は通常の速度に戻っています(440km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2005/ 3/31 12:06 太陽風は穏やかで、オーロラ活動も概ね静穏です。太陽黒点もほとんど見えなくなっています。
2005/ 4/ 1 11:01 太陽風磁場のセクター境界を越えました。南向き磁場の影響で、オーロラがやや活発になっています。
2005/ 4/ 2 09:01 太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。コロナホールの影響は明後日になりそうです。
最新のニュース

2005/ 4/ 3 10:00 更新
太陽風は低速です(350km/秒)。磁気圏は穏やかです。これから明日にかけてコロナホールの影響が始まるでしょう。

担当 篠原

太陽風は緩やかに速度を下げ続け、現在は速度350km/秒と低速です。
磁場強度は5nT程度と通常のレベルが続いています。
このため、地球の磁気圏は静穏です。
オーロラ活動は、2回ほど小規模な活動が起きた程度です(AE指数のグラフ)。

SOHO EIT284の太陽写真の上半分にコロナホールが見えています(暗くなっている領域です)。
ここから吹き出している高速太陽風の影響が、今日から明日にかけて地球に及び始めると思われます。
その前に太陽風磁場の強まりがACE衛星で観測されると予想されます。
27日周期の図をご覧下さい。
この図で、上段の前周期の変化を見ると、3月6日に太陽風の速度上昇が始まっていますが、
この半日ほど前から太陽風磁場の強度が増加を始めています。
これと同様の変化が今回も期待されます。

27日周期で考えると、太陽風速度の上昇は4月2日に既に始まっていなければならないように思われます。
しかし、現在まだ太陽風に乱れは発生していません。
この時間の遅れは、コロナホールの範囲が変化したことによります。
27日前と比べて、現在のコロナホールの領域は半減しているようです。
このため、高速風の開始が後れているのでしょう。
規模が縮小していることから、
高速風の継続期間が短くなったり、最大速度も低くなる可能性があります。

磁場強度が強まって太陽風の速度が上昇する頃に、オーロラが活発になる傾向があります。
南向き磁場が強まると、小規模の磁気嵐状態になる可能性もあります。
これからの太陽風の変化に注意して下さい。

太陽のフレア活動はとても穏やかです。
黒点群も小さいものが見られるだけで、活発な領域はありません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。