宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 4/ 1 11:01 更新 太陽風磁場のセクター境界を越えました。南向き磁場の影響で、オーロラがやや活発になっています。 担当 篠原 前周期より約1日早く、太陽風磁場のセクター境界を越えた様です。 太陽風は太陽から磁場を運ぶという性質があります。 この磁場は大まかに「太陽から地球向き」と「地球から太陽向き」の2つの方向に分類されます。 その方向は太陽の磁場分布によって決まりますが、セクター境界は太陽磁場の分布の境界に対応しています。 セクター境界を越えて、太陽風磁場の方向が切り替わること自体は、 地球磁気圏へ目立った影響を及ぼしません。 しかし、セクター境界を越えると太陽風の様子が変わったり、 コロナホールが近づいて来たりするなどして、太陽風が乱れることがよく起こります。 現在の太陽風は概ね静穏です。 速度は450km/秒、磁場強度は4nTとどちらも通常のレベルです。 南北磁場が緩やかに変化していて、南寄りになる時間帯、北寄りになる時間帯が見られます。 このため、南寄りになった時にオーロラがやや活動的になっています。 AE指数のグラフでは500nT規模のオーロラ活動が度々観測されています。 これからコロナホールの影響で、太陽風磁場が強まり、速度が上昇を始めると予想されます。 セクター境界の到来が1日早まっていますので、コロナホールの影響も早まる可能性があります。 一方、昨日の太陽X線写真ではコロナホールの規模が変化して、影響が遅れそうな印象もあります。 どのように変化が見られるでしょうか。 太陽面では、745黒点群が西に没しつつあります。 写真では、東(左)の端近くに小さな黒点が1つ見えています。 フレア活動はとても穏やかです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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