宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 3/27 09:35 高速太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラも活発に活動しています。
2005/ 3/28 11:25 太陽風の速度は下がり続けています(530km/秒)。オーロラは活発に続いています。
2005/ 3/29 12:01 高速太陽風の領域を抜けつつあります(速度500km/秒)。オーロラ活動はとても穏やかです。
2005/ 3/30 12:58 太陽風は通常の速度に戻っています(440km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2005/ 3/31 12:06 太陽風は穏やかで、オーロラ活動も概ね静穏です。太陽黒点もほとんど見えなくなっています。
最新のニュース

2005/ 4/ 1 11:01 更新
太陽風磁場のセクター境界を越えました。南向き磁場の影響で、オーロラがやや活発になっています。

担当 篠原

前周期より約1日早く、太陽風磁場のセクター境界を越えた様です。
太陽風は太陽から磁場を運ぶという性質があります。
この磁場は大まかに「太陽から地球向き」と「地球から太陽向き」の2つの方向に分類されます。
その方向は太陽の磁場分布によって決まりますが、セクター境界は太陽磁場の分布の境界に対応しています。
セクター境界を越えて、太陽風磁場の方向が切り替わること自体は、
地球磁気圏へ目立った影響を及ぼしません。
しかし、セクター境界を越えると太陽風の様子が変わったり、
コロナホールが近づいて来たりするなどして、太陽風が乱れることがよく起こります。

現在の太陽風は概ね静穏です。
速度は450km/秒、磁場強度は4nTとどちらも通常のレベルです。
南北磁場が緩やかに変化していて、南寄りになる時間帯、北寄りになる時間帯が見られます。
このため、南寄りになった時にオーロラがやや活動的になっています。
AE指数のグラフでは500nT規模のオーロラ活動が度々観測されています。

これからコロナホールの影響で、太陽風磁場が強まり、速度が上昇を始めると予想されます。
セクター境界の到来が1日早まっていますので、コロナホールの影響も早まる可能性があります。
一方、昨日の太陽X線写真ではコロナホールの規模が変化して、影響が遅れそうな印象もあります。
どのように変化が見られるでしょうか。

太陽面では、745黒点群が西に没しつつあります。
写真では、東(左)の端近くに小さな黒点が1つ見えています。
フレア活動はとても穏やかです。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。