宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/ 1/19 20:25 更新 太陽風磁場の南向き傾向が続いています。オーロラ、磁気嵐共に激しくなるかもしれません。また、X1.5の大規模フレアが発生しています。 担当 篠原 本日3回目の更新です。朝のニュースも参考にご覧下さい。 ACE衛星の最新データによると、太陽風磁場の南寄り傾向が続いています。 19日17時(世界時19日8時)頃から-5nT前後の南向き成分が現れ始め、 既に約3時間この状態が継続しています。 太陽風の速度も800km/秒ととても高速な状態が続いています。 このため、AE指数を見るとオーロラ活動が再び激しさを増しつつあります。 1500nTに達する非常に激しい変化が観測されています。 また、沖縄の磁場データのグラフも再び減少を始めており、磁気嵐の規模が拡大する気配が見られます。 (グラフが下がるほど、磁気嵐が発達しています) 今後も南向き成分が続いた場合、これら磁気圏の活発な活動が継続するでしょう。 太陽風の磁場強度は最高時の20nTから、13nTくらいにまで弱まって来ましたが、 まだまだ十分強い状態で、南向き成分も今後更に-10nT程度に強まる可能性もあります。 その場合、更に激しい磁気圏擾乱が発生するでしょう。 引き続き注意が必要です。 アラスカのオーロラライブカメラでは、ずっときれいなオーロラが出続けています。 月明かりがあるため、オーロラの光が薄くなってしまっているのが残念ですが、 どうぞお楽しみ下さい。 さて、太陽の720黒点群はまだまだ活動的な状態を続けています。 今日、19日17時(世界時19日8時)にX1.5の大規模フレア(太陽爆発)を再び起こしました。 現在の所、太陽放射線の目立った増加は見られていません。 最もエネルギーの高い粒子を示す緑の線がやや増えている事から、 今後再び増加に向かう可能性がありますので注意して下さい。 720黒点群は既に太陽の西の方に寄ってしまっています。 今回もCME(太陽ガスの放出現象)が発生している可能性はありますが、 かなり西の方向に吹き出す事になりますので、地球への影響は及びにくいでしょう。 GOES衛星が観測したX1.5の太陽フレア。19日17:40 (世界時19日08:40)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|