宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/10/31 08:58 更新 691黒点群が急激に活発化し、大規模フレアを起こしています。オーロラの活動も続いています。 担当 篠原 昨日のニュースでM1(C9.7に修正されました)の中規模フレアが発生したとお伝えしましたが、 それ以降691黒点群が急激に活発化し、 X1.1の大規模フレア(30日20時半、世界時30日11時半)を最大に、 Mクラスの中規模フレアを4回、Cクラスの小規模フレアを13回起こしています。 その活発な活動の様子をGOES衛星X線画像の動画で見る事ができます。 ファイルサイズが2MBありますが、是非ご覧下さい。 今後も大・中規模フレアに対する注意が必要です。 一方で、693黒点群も規模が拡大していますので、こちらに対する注意も必要かもしれません。 この一連のフレア活動の中で高エネルギーの太陽プロトンの密度が増加しています。 警戒レベルには達していませんが、今後の変化に注意が必要です。 太陽風は緩やかに速度の上昇を続け、450km/秒に達しています。 磁場強度は10nTから一旦5nTに下がりましたが、現在は再び10nTに達しつつあります。 この事から、引き続き太陽風が上昇を続ける可能性もあります。 昨日解説をしました27日周期の図をご覧下さい。 太陽風速度(1列めの緑色線)と磁場強度(3列めの青線)の変化の様子が、 半日ほど遅れて前周期と同様の傾向を示している事が確認できます。 ただし、速度も磁場強度も前周期より今回の方がより強くなっています。 磁場強度の再上昇も共に見られている事から、高速太陽風はもう2日半ほど続きそうです。 高速風と磁場変化の影響で、オーロラ活動は活発な状態が続いています。 AE指数を見ると、最大で1000nTに達する激しい活動が1回と、 500nT前後の小規模の活動が連続的に現れています。 磁場強度が再び強まりつつある事から、今後も活動が続く可能性があります。 ただし、高速太陽風と言っても、450km/秒という速度はやや速いという程度です。 大規模な磁気嵐など、激しい擾乱に発達する事はないでしょう。 SOHO EIT284の太陽画像を見ると、 太陽の中心にコロナホール(黒く裂け目の様に見えている部分です)が見えています。 3〜4日後にこの領域の影響が地球に及び始めるでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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