宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/19 11:51 太陽風の磁場がやや強まり、速度にもわずかな変化が見られています。磁気圏は穏やかです。
2004/10/20 11:20 小幅ですが太陽風の速度が上がっています(380km/秒)。682黒点群が活動度をやや高めています。
2004/10/21 12:18 太陽風の磁場が強まり、オーロラ活動を活発にしています。また、太陽のフレア活動が活発になっています。
2004/10/22 11:53 682、687黒点群が活発にフレアを起こしています。太陽風の速度はやや下がり、磁気圏は穏やかです。
2004/10/23 11:41 太陽風は通常の状態で、磁気圏は穏やかです。687黒点群がフレアを起こし続けています。
最新のニュース

2004/10/24 11:31 更新
687黒点群は小規模フレアを起こし続けています。太陽風、磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

687黒点群は引き続き活発で、今日、24日1時(世界時23日16時)にC9.9、
24日4時(世界時23日19時)にC8.0のそれぞれ大きめの小規模フレアを起こしてます。
C9.9のフレアは比較的長時間の継続時間を持つタイプで、
このフレアによるCME(太陽ガスの放出現象)が発生している可能性があります。
次第に太陽の中心に向かって来ていますので、
CMEが発生した場合、地球へ影響を及ぼす可能性も高まっています。

687黒点群は現在も勢力を保っており、引き続き中規模フレアに対する注意が必要です。

現在の太陽風は、速度380km/秒、磁場強度5nTで通常のレベルです。
南北成分の変化を見ると、北寄りに推移しています。
このためオーロラ活動はかなり低調で、AE指数にはほとんど変化が見られません。
引き続き太陽風は同程度の状態が続きそうです。
磁場強度、速度ともにそれなりにありますので、磁場が南向き傾向に変われば、
オーロラ活動がやや活発になることもあるでしょう。

また、ここ数日、687群が数度に渡ってCMEを起こしています。
太陽の端の方で起こしたCMEで、直接地球に向かっていないため、
ほとんど影響は見られないでしょうが、短期的な乱れが観測されることも予想されます。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。