宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NICT)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/15 11:50 オーロラの活動は落ち着きつつあります。太陽風の速度は500km/秒が続いています。
2004/10/16 08:22 太陽風の速度がやや下がり、磁気圏は穏やかになっています。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
2004/10/17 12:20 放射線帯高エネルギー電子が多い状態が続いています。太陽風、磁気圏は静穏です。
2004/10/18 07:47 太陽風磁場のセクター境界を越えました。太陽風、磁気圏は静穏です。
2004/10/19 11:51 太陽風の磁場がやや強まり、速度にもわずかな変化が見られています。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2004/10/20 11:20 更新
小幅ですが太陽風の速度が上がっています(380km/秒)。682黒点群が活動度をやや高めています。

担当 篠原

19日23時(世界時19日14時)頃から太陽風磁場の強度が一段強まって、約10nTに達しました。
その後も8nT程度が続き、現在はやや下がって5nTに戻っています。
太陽風の速度も、これに伴って上昇を示しており、現在は380km/秒に上がっています。
27日周期の図で見られていた太陽風の乱れが、今周期も観測されている様です。
太陽風の速度はもうしばらく上昇を続ける可能性があります。

地球磁気圏のオーロラ活動は現在も穏やかなままです。
太陽風磁場が主に北を向いている事と(ACEデータ1列めの赤線がプラス寄りになっている)、
太陽風速度が上昇したとはいえ通常レベルに留まっているためです。
しかし、磁場強度がやや上がっている事や、速度が更に上がる可能性があるなど、
太陽風磁場が南寄りに傾向を変えた場合にオーロラ活動が活発化する要素が増えています。

SOHO EIT284の太陽画像では、太陽の中心やや北寄り(上)に小さめのコロナホールが見えています
(判別しにくいですが、多少暗く見えている部分です)。
2〜3日後にここからの高速太陽風が地球に届くと予想されます。

黒点群が急に増えていた太陽面ですが、今日の写真には5つの群の番号が付けられています。
この中で、682黒点群が活動をやや強めています。
昨日は小さなCクラスの小規模フレアを2回発生させています。
今後、Mクラスの中規模フレアを起こす可能性があると指摘されています。
また、先ほどのSOHO EIT284カメラの太陽画像を見ると、東の端(左端)に明るく輝いている部分が見えます。
ここから新たな黒点群が間もなく上って来ます。活動度が注目されます。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。