宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/10/17 12:20 放射線帯高エネルギー電子が多い状態が続いています。太陽風、磁気圏は静穏です。
2004/10/18 07:47 太陽風磁場のセクター境界を越えました。太陽風、磁気圏は静穏です。
2004/10/19 11:51 太陽風の磁場がやや強まり、速度にもわずかな変化が見られています。磁気圏は穏やかです。
2004/10/20 11:20 小幅ですが太陽風の速度が上がっています(380km/秒)。682黒点群が活動度をやや高めています。
2004/10/21 12:18 太陽風の磁場が強まり、オーロラ活動を活発にしています。また、太陽のフレア活動が活発になっています。
最新のニュース

2004/10/22 11:53 更新
682、687黒点群が活発にフレアを起こしています。太陽風の速度はやや下がり、磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

太陽面で黒点群が増え、にぎやかになっています。
中でも、682、687の黒点群が活発に小・中規模のフレア(太陽爆発)を起こしています。
この両群は規模を拡大しており、今後も中規模のフレアに対する注意が必要です。

今朝、22日4時半(世界時21日19時半)に687群がC9.9の小規模フレアを発生させました。
これに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。
SOHO C3カメラの画像をご覧下さい。
太陽の左上からガスが放出されつつある様子が撮影されています。
発生箇所がかなり東に(左に)外れていますので、地球への影響は無いと思われますが、
2〜3日後に太陽風の速度に多少の変化が見られるかもしれません。

太陽風は、今回の擾乱は一息ついた様で、磁場強度が下がるとともに、
太陽風の速度も緩やかに低下し、現在は400km/秒に下がっています。
オーロラ活動も低下し、小規模な変化がAE指数に見られている程度です。
しかし、現在も磁場強度、太陽風速度ともに通常のレベルを保っていますので、
太陽風磁場が南向きに変わると、オーロラの活動が強まる可能性があります。
また、小規模ですがコロナホールが地球に影響を及ぼす位置に達しており、
今日、明日の太陽風の変化にも注意が必要です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

10/21 20:42 UT

10/21 21:23 UT

10/21 22:18 UT


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。