宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 9/16 10:27 更新 太陽風の速度はやや高い状態です。磁気圏の活動は次第に低下しています。次の衝撃波に注意が必要です。 担当 篠原 太陽風の速度はやや下がり、540km/秒前後で安定しています。 磁場の強度は5nT。南向き成分は-3nT程度の成分が頻繁に現れています。 速度、磁場強度ともに下がったため、磁気圏の活動は次第に低下しています。 オーロラ活動を示すAE指数は500nT前後の変化に弱まっています。 弱い磁気嵐状態に入っているとお伝えしていましたが、 沖縄の磁場強度は緩やかに増加の傾向にあり、磁気嵐は次第に弱まっています。 衝撃波に続いて、現在はコロナホールの影響下に入っているものと思われますが、 大きなコロナホールではありませんでしたので、 明日くらいにはその影響からも抜けると思われます。 一方、昨日お知らせしたCMEによる衝撃波の到来が今夜から明日にかけて予想されます。 太陽風の速度が再び上昇し、磁場の強度が強まって、 オーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が進行したりする可能性があります。 CMEの規模が小さかったことから、今回の擾乱より小規模になると思われます。 放射線帯の高エネルギー電子の密度が増加しています。 GOES衛星のグラフをご覧下さい。 衛星運用における警戒レベルと言われている10の4乗の線を、青線(GOES-10)が越えています。 明日には赤線のGOES-12でも越える様になる可能性があります。 一方、太陽からの高エネルギープロトンはすっかり減少しています。 太陽黒点の672群は依然活発で、昨日もCクラスの小規模フレア(太陽爆発)を3回起こしています。 規模は保っており、引き続き小、中規模のフレアを起こす可能性があります。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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